米4月ISM製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2023年5月1日9時30分現在予想
本日23時、米国の4月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分)が発表されます。前回3月は予想を下回る数値となり、好悪判断50未満から更に下落しました。今回4月予想は前月よりやや改善見込みの46.8です。一方、既発の4月PMI製造業景況指数は50.4(←予想49.0)と予想を上回る50越えとなる回復を示しています。PMIの底値は2022年12月46.2でしたので、4ヶ月連続の改善になっています。これに倣えば、今回のISMは予想レンジ上限近く乃至越えてもおかしくありません。逆に下図の〇印にある様にPMIの一時的な戻りもあり得ますので、今回の数値は重要になります。特に相場は今週のFOMCでの利上げをはやし、日銀の低金利政策継続を見込んだ金利差拡大による大幅ドル高円安になっているので、レンジ上限越えのISMになるとドル買いに繋がり易くなります。
尚、アトランタ連銀のGDPナウは2023年第2四半期GDPが新規に発表されました。1Qは先週発表された実際のGDPと同じ伸びである+1.1%でした。アトランタ連銀の2Qは4月28日現在+1.7%です。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
(青の矢印は今回予想値、青の横線は2018年時高値61.3、赤は50)
下図はドル円の週足チャートです。昨年3月7日週底値からのサポートAを切ってからドル高調整が続き、今年1月には127円23銭の底値を付けました。その後はドルの戻り、下押しを繰り返しながら、先週は昨年10月17日高値からの抵抗線B(=133円40銭)を越える大陽線で終わりました。ドルが強い状態になっており、目先は押し目買いになっています。
それでは今週以降、次の上値がどこまであるかを見たいと思います。
まず昨年12月12日週高値と今年3月6日週高値を結んだC(=137円91銭〜138円17銭)が3回目トライしての抵抗線になっています。越えれば、同じ様に昨年7月11日週と昨年11月28日週の実体高値を結んだD(=139円40銭〜90銭ゾーン)が次の上値目途になりそうです。これらをクリアして、140円台に乗せてくると、昨年5月23日週底値からのサポートだったE(=147円40銭)が抵抗線になり、ここまでの余地が広がります。この手前に142円30銭や145円にも節目があります。
一方、万一Bを割ってくると、3月20日週底値からのサポートF(=132円10銭)、1月16日週底値からのサポートG(=131円10銭)がありますが、週末終値ではこのBを割り込まないことが重要になります。
今週は東京市場が水曜日から休場になりますが、イベントとしてはFOMC、ECBなどの金融政策、また米国雇用統計を中心に大きな材料が目白押しなので、大荒れの相場展開も予想されます。
(5月1日10:50、1ドル=136円65銭)
オーダー/ポジション状況
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