東京市場のドルは買い優勢の地合いで137円台手前まで上昇、200日MA上放れ試す展開に(23/5/1)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル買い優勢の地合いとなった。

東京市場のドルは買い優勢の地合いで137円台手前まで上昇、200日MA上放れ試す展開に(23/5/1)

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル買い優勢の地合いとなった。先週末、4月28日午後に行われた植田日銀新総裁の記者会見にてサプライズがなかったことから、市場は現状の金融政策が当面維持されるとの見方からドルが強含む格好に。4月の戻り高値135円13銭を上回ったこともあり、ストップロスを巻き込んだ展開となった。

週明けの東京市場もこの流れは継続。2−3日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが確実視されていることで、強いドル買い地合いとなった。3月上旬同様、200日移動平均線(MA)(136円99銭)にほぼ到達したことで達成感が意識されてか、137円台回復とはならなかったが、136円台後半で取引を終えた。

なお、米国株高、円安ドル高などを材料に株式市場も買い優勢となり、日経平均も続伸。終値ベースでは、2022年8月17日以来となる29000円台乗せとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:136円23銭
高値:136円96銭
安値:136円23銭
終値:136円91銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:150円00銭
高値:150円80銭
安値:150円00銭
終値:150円68銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:90円11銭
高値:90円94銭
安値:90円11銭
終値:90円91銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:171円10銭
高値:172円10銭
安値:171円09銭
終値:171円88銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:29058円05銭
高値:29145円89銭
安値:29016円83銭
終値:29123円18銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

22時45分、米、製造業PMI、前回:50.4、市場予想:50.4
23時00分、米、ISM製造業景気指数、前回:46.3、市場予想:46.7

※メーデー祝日に伴い、英国、欧州市場は休場
※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。先週末、大陽線を残し+2σを上回った後は、強い動きが見られる。

日足の一目均衡表では、雲上限(133円08銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現中。上へのバイアスが強まりそうな形状と言えよう。200日MAに頭を押さえられた格好となっているが、仮にこの水準を明確に下から上に抜けた場合、2021年2月以来となる。今年の3月に上抜けを試す場面を迎えたが、この時は、米銀行の破綻等で金融システムへの懸念が一気に高まったことから上抜けは失敗に終わった。この水準を上抜けるとテクニカル的には、ドルもう一段高、というシナリオも期待できよう。

一方、ファンダメンタルズでは、米国が利上げを追加的に行うことは想定されていないことから、日米金利差に着目したドル高円安は難しい。200日MAを上回ったとしても、3月8日の戻り高値137円92銭を一気にクリアする展開は想像しにくい。

今晩は、欧州市場が総じて休場のため参加者は限定的、積極的な売買は手控えられよう。今週はFOMCのほか、欧州中央銀行(ECB)理事会が4日に開催されることで、先週末からのドル、ユーロ上昇を目の当たりにしている以上、137円台はつけるかもしれないが、更なる一段高は回避されると考える。上値メドは、3月8日終値水準の137円40銭、下値メドは本日安値の136円23銭とする。

【本日の東京市場】

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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