【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル買い優勢の地合いとなった。先週末、4月28日午後に行われた植田日銀新総裁の記者会見にてサプライズがなかったことから、市場は現状の金融政策が当面維持されるとの見方からドルが強含む格好に。4月の戻り高値135円13銭を上回ったこともあり、ストップロスを巻き込んだ展開となった。
週明けの東京市場もこの流れは継続。2−3日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが確実視されていることで、強いドル買い地合いとなった。3月上旬同様、200日移動平均線(MA)(136円99銭)にほぼ到達したことで達成感が意識されてか、137円台回復とはならなかったが、136円台後半で取引を終えた。
なお、米国株高、円安ドル高などを材料に株式市場も買い優勢となり、日経平均も続伸。終値ベースでは、2022年8月17日以来となる29000円台乗せとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:136円23銭
高値:136円96銭
安値:136円23銭
終値:136円91銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:150円00銭
高値:150円80銭
安値:150円00銭
終値:150円68銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:90円11銭
高値:90円94銭
安値:90円11銭
終値:90円91銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:171円10銭
高値:172円10銭
安値:171円09銭
終値:171円88銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:29058円05銭
高値:29145円89銭
安値:29016円83銭
終値:29123円18銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
22時45分、米、製造業PMI、前回:50.4、市場予想:50.4
23時00分、米、ISM製造業景気指数、前回:46.3、市場予想:46.7
※メーデー祝日に伴い、英国、欧州市場は休場
※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。先週末、大陽線を残し+2σを上回った後は、強い動きが見られる。
日足の一目均衡表では、雲上限(133円08銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現中。上へのバイアスが強まりそうな形状と言えよう。200日MAに頭を押さえられた格好となっているが、仮にこの水準を明確に下から上に抜けた場合、2021年2月以来となる。今年の3月に上抜けを試す場面を迎えたが、この時は、米銀行の破綻等で金融システムへの懸念が一気に高まったことから上抜けは失敗に終わった。この水準を上抜けるとテクニカル的には、ドルもう一段高、というシナリオも期待できよう。
一方、ファンダメンタルズでは、米国が利上げを追加的に行うことは想定されていないことから、日米金利差に着目したドル高円安は難しい。200日MAを上回ったとしても、3月8日の戻り高値137円92銭を一気にクリアする展開は想像しにくい。
今晩は、欧州市場が総じて休場のため参加者は限定的、積極的な売買は手控えられよう。今週はFOMCのほか、欧州中央銀行(ECB)理事会が4日に開催されることで、先週末からのドル、ユーロ上昇を目の当たりにしている以上、137円台はつけるかもしれないが、更なる一段高は回避されると考える。上値メドは、3月8日終値水準の137円40銭、下値メドは本日安値の136円23銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:山中 康司
2023.05.01
ドル円 日銀緩和継続確認で円安加速へ(週報5月第1週)
先週のドル円は一週間を振り返ると金曜の日銀会合までは週初に134.72レベルの高値をつけた後は133.01レベルの安値をつけと円高基調の動きが目立っていました。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。