豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想(23/5/1)

明日5月2日火曜日、豪州中銀の政策金利が発表されます。

豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想(23/5/1)

豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想

(2023年5月2日火曜日東京時間13時30分公表予定)

明日5月2日火曜日、豪州中銀の政策金利が発表され、今回の予想は以下になっています。

豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(5月1日9時00分現在)
現行のOCR 3.60%を据え置き
(予想レンジは3.60%〜3.85%で、一部0.25%利上げ)

(1)今回の中銀金融政策

前回の4月会合は従前の予想通り据え置きとなりました。今回も大半が据え置き予想で、一部で0.25%の利上げになっています。また今回も利下げ予想はありません。
今回は4月4日に公表された豪州中銀の議事要旨内で、OCRは0.1%から3.60%まで上げた累積的引き締めの効果を見極めることが重要であるとして利上げ見送りとしています。その後は、更なる引き締めが適当である(実際の記者発表議事要旨は(4)を御参照願います)とし、経済指標などを見ながら査定するとしています。

@ 昨年12月に消費者物価指数は年率で+8.4%でしたが、その後は低下を続けて、2月は同+6.8%、3月は同+6.3%まで下がっています。豪州中銀の2月時予想では、2023年6月に6.75%、12月に4.75%ですので、既に年央予想は3月に達成されていますので、議事内容で、インフレ見通しに沿っているのか、いないのかを見る必要がありそうです。
A 中銀の経済見通しの変更が今回の会合で予定されていますので、CPI見通しの変更、あるいはGDP、失業率などの変更も重要になりそうです。
B 議事内容としては前回会合時「…委員会は、インフレが目標値に戻ると確信するために、更なる金融政策の引き締めが適当であると予想している。今月金利を据え置いた決定は、かなり不確実性のある環境下で委員会に経済や見通しの査定をすることに、より多くの時間を用意するためである…」していましが、今回会合でのこの文章の変更があるかないかをみます。
C いずれにせよ、上記から今回会合では政策金利自体は予想通りの据え置きが妥当の感じがします。

(2)OCRの先行き見通し

下記はエコノミストのOCR見通しになっています。前回4月予想と比べ、当面の利上げは据え置きになりましたが、8月に利上げを実施し中央値は3.85%が上限ですが、その後の予想レンジは大きく分かれています。利上げ上限が4.85%まで上がり、下限が2.85%(それまでは2.50%)に修正されています。

(2)OCRの先行き見通し

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(3)豪州と米国の政策金利推移

(3)豪州と米国の政策金利推移

上図は、米・豪の政策金利差です。今回の豪州中銀は据え置き予想、一方の米国は5月3日の会合で0.25%上げの予想を入れていますので、金利差は拡大する見込みになっています。

(4)豪州中銀記者発表要旨(2023年4月開催分)

(4)豪州中銀記者発表要旨(2023年4月開催分)

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(4)豪州中銀記者発表要旨(2023年4月開催分) 2枚目の画像

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(4)豪州中銀記者発表要旨(2023年4月開催分) 3枚目の画像

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(4)豪州中銀記者発表要旨(2023年4月開催分) 4枚目の画像

(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。(出所:豪州中銀HP

豪ドル米ドルの相場はシカゴポジション383を御参照願います。

尚、次回会合は2023年6月6日(火曜日)に予定されています。
(5月1日11:40、1豪ドル=0.6618米ドル)

オーダー/ポジション状況

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