【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、昨日同様、133円半ばでの狭い値幅での推移となかった。前日の海外市場では引き続き米ファースト・リパブリック・バンク(FRC)不安がドルの重しとなった。
東京市場は引き続き小動きとなり、日中値幅は昨日同様、30銭台に留まった。本日から明日28日まで、日銀金融政策決定会合が開催されていることから、植田日銀新総裁のデビュー戦を見守るムードが強まっている。市場コンセンサスは「現状の金融政策を継続」ではあるが、明日の決定会合内容発表後の15時30分の定例記者会見でのサプライズ発言を期待する投資家は少なからずいる。
なお、日経平均は後場切り返し、小幅ながら反発で取引を終えた。企業の決算発表が増加しており、取引時間中は個別物色中心の地合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円57銭
高値:133円76銭
安値:133円40銭
終値:133円68銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:147円43銭
高値:147円84銭
安値:147円35銭
終値:147円79銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円25銭
高値:88円68銭
安値:88円13銭
終値:88円66銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:166円53銭
高値:167円01銭
安値:166円37銭
終値:166円88銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28340円59銭
高値:28459円73銭
安値:28241円67銭
終値:28457円68銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、景況感、前回:99.3、市場予想:99.8
21時30分、米、実質GDP(前期比年率)、前回:2.6%、市場予想:2.0%
21時30分、米、個人消費(前期比年率)、前回:1.0%、市場予想:4.2%
21時30分、米、GDPデフレータ(前期比年率)、前回:3.9%、市場予想:3.7%
21時30分、米、PCEコアデフレータ(前期比年率)、前回:4.4%、市場予想:4.6%
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:24.5万件、市場予想:24.9万件
23時00分、米、中古住宅販売成約指数(前月比)、前回:0.8%、市場予想:0.9%
25時15分、欧、パネッタECB理事がデジタルユーロについて講演
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発したが、バンド上限の+2σ手前で買い一服となっている。バンドも一時拡大しかかっていたが、収斂しており方向感には乏しい。
日足の一目均衡表では、雲上限(133円42銭)が切り下がっており、足元、この水準でのもみ合いが続いている。日米金融会合という重要イベントを前に積極的なポジション取りは手控えられた様子。
米国では、FRCが米連邦準備制度理事会(FRB)の金融貸出制度へのアクセスが制限される可能性が指摘されており、同行は運営継続の瀬戸際に立たされている。民間金融機関による救済案などが浮上し、合意すれば生き残れそうだが、仮に破綻となった際、米金融システム懸念でいったんドル売りが進むだろう。その場合、100日MA(132円88銭)より下の日足の一目均衡表の雲下限132円57銭水準を割り込む地合いは意識しておきたい。
今晩の海外市場では、米経済指標のほか、FRCの続報が注目材料となる。日米金融会合を控えている状況下、基本、動意薄の展開を想定するが、今週の投資家のモメンタムを見る限り、ドル買いよりもドル売り材料に対する感応度の方が高そうだ。今晩は下への動きを警戒しておきたい。本日の上値メドは、前日高値133円95銭水準の134円00銭、下値メドは雲下限水準の132円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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