東京市場のドルは引き続き小動き、FRCのネガティブ報道に警戒か(23/4/27)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、昨日同様、133円半ばでの狭い値幅での推移となかった。

東京市場のドルは引き続き小動き、FRCのネガティブ報道に警戒か(23/4/27)

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、昨日同様、133円半ばでの狭い値幅での推移となかった。前日の海外市場では引き続き米ファースト・リパブリック・バンク(FRC)不安がドルの重しとなった。

東京市場は引き続き小動きとなり、日中値幅は昨日同様、30銭台に留まった。本日から明日28日まで、日銀金融政策決定会合が開催されていることから、植田日銀新総裁のデビュー戦を見守るムードが強まっている。市場コンセンサスは「現状の金融政策を継続」ではあるが、明日の決定会合内容発表後の15時30分の定例記者会見でのサプライズ発言を期待する投資家は少なからずいる。

なお、日経平均は後場切り返し、小幅ながら反発で取引を終えた。企業の決算発表が増加しており、取引時間中は個別物色中心の地合いとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円57銭
高値:133円76銭
安値:133円40銭
終値:133円68銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:147円43銭
高値:147円84銭
安値:147円35銭
終値:147円79銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円25銭
高値:88円68銭
安値:88円13銭
終値:88円66銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:166円53銭
高値:167円01銭
安値:166円37銭
終値:166円88銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28340円59銭
高値:28459円73銭
安値:28241円67銭
終値:28457円68銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、景況感、前回:99.3、市場予想:99.8
21時30分、米、実質GDP(前期比年率)、前回:2.6%、市場予想:2.0%
21時30分、米、個人消費(前期比年率)、前回:1.0%、市場予想:4.2%
21時30分、米、GDPデフレータ(前期比年率)、前回:3.9%、市場予想:3.7%
21時30分、米、PCEコアデフレータ(前期比年率)、前回:4.4%、市場予想:4.6%
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:24.5万件、市場予想:24.9万件
23時00分、米、中古住宅販売成約指数(前月比)、前回:0.8%、市場予想:0.9%
25時15分、欧、パネッタECB理事がデジタルユーロについて講演

FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発したが、バンド上限の+2σ手前で買い一服となっている。バンドも一時拡大しかかっていたが、収斂しており方向感には乏しい。

日足の一目均衡表では、雲上限(133円42銭)が切り下がっており、足元、この水準でのもみ合いが続いている。日米金融会合という重要イベントを前に積極的なポジション取りは手控えられた様子。

米国では、FRCが米連邦準備制度理事会(FRB)の金融貸出制度へのアクセスが制限される可能性が指摘されており、同行は運営継続の瀬戸際に立たされている。民間金融機関による救済案などが浮上し、合意すれば生き残れそうだが、仮に破綻となった際、米金融システム懸念でいったんドル売りが進むだろう。その場合、100日MA(132円88銭)より下の日足の一目均衡表の雲下限132円57銭水準を割り込む地合いは意識しておきたい。

今晩の海外市場では、米経済指標のほか、FRCの続報が注目材料となる。日米金融会合を控えている状況下、基本、動意薄の展開を想定するが、今週の投資家のモメンタムを見る限り、ドル買いよりもドル売り材料に対する感応度の方が高そうだ。今晩は下への動きを警戒しておきたい。本日の上値メドは、前日高値133円95銭水準の134円00銭、下値メドは雲下限水準の132円50銭とする。

【本日の東京市場】

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る