ユーロドル1.10台後半を回復、昨晩下落分を回復
26日の東京市場でユーロドルは横ばい後に急騰。朝方1.0971レベルで取引が始まったユーロドルは、日中1.0968-85レンジでの小動きに終始しました。しかし15時台に相次いで発表された独、仏の消費者信頼感が市場予想を超えて改善すると急反発。一時1.1054の高値をつけ東京時間18:30現在は1.1048レベルで取引されています。
昨晩海外市場では、発表された米指標のうち住宅関連指標が市場予想を上回ったものの、リッチモンド連銀製造業指数、消費者信頼感指数等が不冴えで、さらに米地銀ファーストリパブリック銀行株の暴落等の悪条件が重なり、市場の様相は大きくリスクオフに傾きました。ユーロドルも東京時間の1.1067から急落し、米国時間に1.0964まで急落しました。その後やや戻すも上値は重いまま、1.0972レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは、昨日今日で「往って来い」となったため、基本的な状況に変化はなく、転換線に絡んでの底堅い動き。21日移動平均線が1.0945レベルを上昇中で位置関係が注目されます。
昨晩は米国の金融機関の不安再燃から売られたユーロでしたが、他に連鎖する兆候は今のところなく、ショック的なドル買いの巻き戻しが起きている状況です。引き続き他の金融機関に信用不安が連鎖するシステミックリスクに発展する可能性には留意しなければならないものの、ユーロの底堅さは今のところ揺るいでいないものと思われます。
序盤の欧州主要株価指数は、ほぼ全面安。今晩この後は、21:30に米3月卸売在庫、耐久財受注の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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