豪州3月消費者物価指数の予想
(今回発表予想)4月25日10時00分現在
明朝、豪州の3月消費者物価指数(CPI)が発表されます。同時に第1四半期CPIも公表されます。
前回2月は前年比+6.8%となり予想を下回りました。下図を見ると、昨年12月がピークの+8.4%で、それ以降は一貫して軟化しています。直近の中銀見通し(2月時)では赤が2023年6月末予想の6.75%、緑が12月末予想の4.75%になっています。今回予想通りなら赤を達成することになります。但し、年末までにはまだ2%近くの下落が必要となるので、楽観は許されない状況ですが、中銀見通しに沿った軟化と思われます。5月に中銀のCPI見通し改定がありますが、もし一段と下げてくれば、欧米と比べて金利差は拡大しますが、景気配慮の政策が可能になります。
(1)消費者物価指数の前年比推移
赤は2月時中銀の6月インフレ予想6.75%
緑は同12月予想4.75%
下図(2)を見ると、中銀は4月の金融政策でOCRを据え置きとし、3.6%のままになっています。今後は青のラインがどのタイミングで、オレンジ色に近づいてくるかを注目することになります。尚、4月の金融政策記者会見要旨(一部抜粋)では「…月次のCPI指標を含めた様々な情報によれば、豪州内でインフレがピークにきていることを示唆している。商品価格インフレは、世界の進展や豪州内での需要鈍化により、この先数ヶ月で緩やかになると予想されている。(中略)予想中央値は、インフレが今年と来年で下がり、2025年央には約3%の見込みである。中期インフレ期待値は確りと留まっており、これがそのままであることが重要である」と分析しており、もし予想通りなら5月2日に予定されている金融政策では5月も据え置きの可能性が高まりそうです。
(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較
(青の矢印が今回発表分)
豪ドル米ドル相場はシカゴポジション382をご参照願います。昨日のレンジは0.6665〜0.6705で、まだ0.6670と0.6640のサポートを守っています。
(4月25日13:30、1豪ドル=0.6679米ドル)
オーダー/ポジション状況
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