【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、植田日銀新総裁のコメントで少しドル買いが入り134円台半ばでの推移となった。先週末の4月の米製造業PMI速報値が予想外に活動の拡大を示す50台を回復したことでドルは持ち直したが、135円台回復といった強い動きは見られなかった。
週明けの東京市場では、134円台を割り込む場面も朝方あったが、植田日銀新総裁が衆議院決算行政監視委員会で将来的なイールドカーブコントロール(長短金利操作)に関して「その時の経済状況、インフレ率の上がり方の速さなどの条件に依存する」「現在は具体的に申し上げる段階にはない」とこれまで通りのコメントに留まったことから、早期の日銀方針転換警戒が後退した。その後は目立った売買材料がなかったことから静かな推移となった。
なお、日経平均はじりじりと上げ幅を縮小する展開となったが、終始、前日比プラス圏での推移となった。年初来高値更新した後は上値が重くなっているが、目立った売りも入らない静かな地合いとなっている。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:134円07銭
高値:134円48銭
安値:133円90銭
終値:134円38銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:147円39銭
高値:147円66銭
安値:147円12銭
終値:147円50銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:89円75銭
高値:89円83銭
安値:89円50銭
終値:89円72銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:166円87銭
高値:167円23銭
安値:166円60銭
終値:166円99銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28631円78銭
高値:28680円65銭
安値:28567円63銭
終値:28593円52銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、独Ifo景況感指数、前回:93.3、市場予想:93.4
18時00分、欧、パネッタECB理事が講演会に出席
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発したが、拡大し始めたバンド上限の+2σ手前で買い一服となっている。
目先のポイントと見られていた日足の一目均衡表の雲上限(134円30銭)水準でのもみ合いとなっており、方向感は乏しい。下値は徐々に切り上げているものの、上値も重くなっており、緩やかな保ち合い形成といったところか。
ドルインデックスも引き続き102手前とトレンドレスの状態である。2月2日の年初来安値水準(100.8)で下げ止まっているが、反発となるか判断つかない状況である。4月27日−28日の日銀金融政策決定会合、そして、5月2日−3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的なドル買いもしくはドル売りは手控えられた様子。
今晩の海外市場は、目立った売買材料がほとんど予定されていない。FOMC前で政府高官の発言は何も伝わらないことから、目立った経済指標発表が無い今晩は手掛かり材料に欠ける。日中の植田日銀総裁のコメントによって、日銀会合に対する過度な警戒感は後退しているが、積極的なポジション取りは期待できない雰囲気である。日足の一目均衡表の雲上限水準での小動きを想定。本日の上値メドは、本日の高値水準の134円50銭、下値メドは本日の安値水準の133円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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