豪ドル/円、短期は強気を維持。80〜82円ゾーンの上値抵抗にも注意。
26日に発表された第3四半期のCPIは前期比+0.7%と予想の+0.5%を上回る結果となりました。これを好感して豪ドルは対米ドル、対円で上昇しており短期トレンドは強い状態にあります。雇用統計がやや弱かったことや、パートタイマーの比重が大きくなっていることから、今後の消費行動についてはやや不安が残りますが、足元の経済は緩やかな拡大基調にあることから、外的要因による突発的な動きがない限りは豪ドルの下げも限定的と見られます。オーストラリア中銀は引き続き政策金利を現在の1.5%に据え置き、暫くは経済動向を注視する構えを示唆しています。
チャートを見ると、日足は9/15に付けた75.97を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、豪ドル強気の流れを変えていませんが、80.16に位置している200日移動平均線を上抜けきれない状態にあることや、80〜82円ゾーンには中・長期的な上値抵抗が厚いポイントであることから、これらにぶつかる可能性にも注意する必要がありあそうです。21日移動平均線は78.75にあり、短期トレンドは78円割れを見ない限り、豪ドル強気を維持します。日足の上値抵抗は80.50-60に、下値抵抗は79.20-30にありあます。
一方週足も下値を切り上げる流れを維持しており、今週も上値トライの動きが継続中ですが、一方で、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れに変化が認められず、この上値抵抗が82.00-20近辺にあることや、2015年6月に付けた96.20を起点とするトレンドライの上値抵抗が80.20-30に位置しており、これを上抜け切れていないことから、80〜82円ゾーンが中・長期的な上値抵抗として働く可能性も高い状態です。現状は78.94にある31週移動平均線を若干上抜けた位置で推移していますが、“ダマシ”となる可能性にも注意が必要です。また、62週移動平均線も82.14にあり、中・長期的な上値抵抗として働く可能性が高い状態です。今週の週足の上値抵抗は80.20-40に、下値抵抗は78.00-20にあります。
豪ドル/円【週足】
(10/26現在31週移動平均線は78.94にあり、これを若干上抜けた状態だが、62週線は82.14あり、長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化ない)
オーダー/ポジション状況
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