東京市場は約一か月ぶりの134円台も、ドルインデックス指数は弱いまま
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、約一か月ぶりの水準で推移した。先週末の海外市場では、利上げの必要性を主張する米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事の発言や、経済指標上振れに伴い米2年債利回りが拡大したことなどから、ドル買いが進んだ。
東京市場もこの流れを受け継ぎ、ドルは14時頃にレンジを切り上げ、134円21銭まで上昇した。時間外の債券市場で、米2年債利回りが4.1%水準と先週末の流れを引き継いで推移したことなどが材料視されたもよう。ただ、東京時間では目立った買い材料に乏しかったことなどから、ドル買いが強まる地合いとはならなかった。
なお、日経平均は、一時先週末比マイナス圏入りする場面も見られたが、後場切り返し、小幅ながらも7日続伸となった。3月9日の取引時間につけた年初来高値(28734円78銭)に迫る状況となっている。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円87銭
高値:134円21銭
安値:133円71銭
終値:133円93銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:147円10銭
高値:147円45銭
安値:146円84銭
終値:147円18銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:89円76銭
高値:90円04銭
安値:89円60銭
終値:89円89銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:166円13銭
高値:166円57銭
安値:165円83銭
終値:166円32銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28537円99銭
高値:28599円75銭
安値:28414円98銭
終値:28514円78銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、ニューヨーク連銀製造業景気指数、前回:−24.6、市場予想:−18.1
24時00分、欧、ラガルドECB総裁が外交問題評議会に出席
29時00分、米、対米証券投資、前回:319.0億ドル
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。持ち直しが見られる20日MA(132円31銭)や100日MA(133円08銭)、日足の一目均衡表の雲下限(132円57銭)を上放れており、上へのバイアスが強まりそうな形状となっている。
13日(木)の安値132円02銭を下回ることなく、3月15日以来の134円台を回復していることから、日足の一目均衡表の雲上限(134円57銭)突破を試したいところ。この水準を上抜けると目先の上値抵抗線として意識されそうなテクニカル指標は乏しいことから、ドル買いのモメンタムが強まる可能性はある。
ただ、ドルインデックスの状況を見ると方向感は乏しい。ドルインデックスは今年2月とほぼ同じ100.8水準から反発しているが、まだ101.6台と戻りを試す展開に留まっている。ドルインデックスの推移を見る限り、昨年10月、2002年以来の115台目前まで上昇した地合いとは全くなっていないことから、強いドル買いという地合いはまだ醸成されていない。
今晩の海外市場は、経済指標や米金融当局者の講演などは予定されていないことから、いったんは、先週末のドル買いに対する利益確定などが入りやすい地合いか。本日の上値メドは、日足の一目均衡表の雲上限である134円57銭、下値メドは、100日MAの133円08銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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