4月NY連銀製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2023年4月17日9時00分現在予想
本日、4月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。前回3月は予想を大きく下回り、マイナス幅が拡大しました。下図@内で、上下に振れた場合は概ね最大で±30(緑の横線)に収まっており、前月はその30に近づく動きとなりました。今回4月もマイナス予想となっており、仮に予想通りなら3月よりは改善ですが、依然として大きなマイナスであることは変わりません。
オレンジ色の移動平均線も2021年9月を高値に1年半以上下落基調です。移動平均線は赤(ゼロ)を下回ったままで推移しており、今回マイナスなら10ヶ月になります。過去2015年8月から始まったマイナスの流れ(図中〇印)は途中2回程0を越えましたが、その後もマイナスに沈み、その2ヶ月分を加えると期間は16ヶ月に及んでいます。そろそろ反転しないと、前回を越える低迷期間になりそうです。
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
青の矢印は今回予想
赤はゼロ
オレンジ色の矢印はトレンド
緑の横線は上下限±30
下図AのISM製造業景況指数(ISM)との比較でも綺麗に相関しており、ISMも一貫して下がっています。NYの方が振れが大きいですが、まだ上昇傾向が見えないので、ISMも引き続き50未満での推移が継続しそうです。
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は今回4月予想値を加味した移動平均線)
先週のドル円はインフレ指標の相次ぐ低下、GDPの70%近くを占める個人消費の重要指標である小売売上高が予想以下になり、米経済指標の悪化が続いた週でしたが、金曜日はFRB理事の「金利を更に引き上げる必要」、アトランタ連銀総裁の「最近の動向は1回以上の利上げと矛盾しない」との発言に米金利高からショートカバーになりました。まだ将来の景気鈍化懸念よりも、日米金利差の一層の拡大にも目が向いています。
下図はドル円の日足チャートです。目先の上値がどこまであるかを見たいと思います。1月16日底値からのサポートA(=131円10銭)とそこから平行に上げたB(=134円40銭)、及びC(=139円20銭)でドル高トレンドラインを形成しています。目先はまずAとBのレンジです。もし越えた場合はBとC間に移行しますが、この間に横抵抗線のD(=135円20銭)、E(=137円90銭)があります。逆に、今回の上値トライでBに止められ、反落すると3月27日底値からのF(=131円60銭)が目先のサポートになります。Fまでの間には133円10銭、132円50銭、132円10銭の順にサポートがあります。
(2023年4月17日14:00、1ドル=134円09銭)
オーダー/ポジション状況
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