豪ドル/円、短期・中期共に“豪ドル弱気”の流れ。
4月4日、豪州準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場の予想通り、3.6%に据え置きました。声明では「これまでの利上げの効果を見極めるため据え置きを決定した」「賃金インフレへの警戒感を維持」とインフレ抑制重視の姿勢には変わりないものの、一方で、「様々なデータはインフレがピークに達したことを示唆しており今後鈍化する」と予想しており、金融政策に柔軟な姿勢で臨む方針を示しました。これを受けて豪ドルは対ドル、対円で売りが優勢となっています。また、冴えない米経済指標の発表が続き、ドル金利が低下して米ドルが対円で売り圧力が強まっており、豪ドル/円の上値を抑えています。
チャートを見ると、日足は2/21につけた93.01を戻り高値として上値を切り下げる流れに変わりありません。足元の金融システム不安の後退とともに、3/24につけた86.06を直近安値として反転、上昇の流れに入りましたが、4/4のRBAの金利据え置き発表後から反落しており、4/6には88円も割り込んでおり、短期トレンドは再び下値リスクが点灯中です。日足の上値抵抗は、88.70-80,89.00-10,89.40-50に、下値抵抗は87.00-10,86.10-20,85.00-10にあります。短期トレンドは90円台を回復して引けない限り、変化しません。21日、120日、200日移動平均線は88.49,91.37,92.53に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。
一方直近の週足は陽線引けとなり、上値トライの可能性に繋げて越週しましたが、今週は90円乗せに失敗し反落しています。90円台の重要なポイントにぶつかった反動がより強く、また、短・中期トレンドも弱い状態にあることから、下値リスクがより高い状態に変わりありません。週足ベースで見た上値抵抗は89.00-10,90.10-20に、下値抵抗は87.00-10,86.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は84〜85円方向への新たな下落リスクが生じます。短期トレンドは90円台に乗せて越週すれば下値リスクが若干後退しますが、92円台で越週するまでは上値余地も拡がり難く、下値リスクを残した状態です。31週、62週移動平均線は91.74と91.40に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
4/6現在、31週移動平均線は91.74に、62週線は91.40にあり、両者を下抜けて中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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