米2月貿易収支の予想
(日本時間2023年4月5日21時半発表予定)
本日21時半に米国2月貿易収支が発表されます。前回1月は予想より僅か4億ドルの赤字額減少となりました。今回2月予想は▼686億ドルで、前回とほとんど変わらない水準となっています。昨年1月の収支が▼874億ドル、2月が▼873億ドル、3月には最大赤字額▼1,064億ドルから比較すると、今回も予想通りなら前年比で赤字減少となっています。但し内訳を見ると、1月輸出が200億ドル程度、前年同月より増加しての赤字縮小なので、内容的には外需に助けられ、内需は横這いになっています。
既発の2月商品貿易収支(下図@の灰色折れ線)は▼916億ドルで1月の▼911億ドルと変わらないので、今回予想の▼686億ドルは妥当といえそうです。
また、下図Aを見ると、1月は輸出入共に若干増えましたが、依然として下降トレンドを継続しています。まだ米国の内需が弱くなっている状況が続いているようです。
(今回予想:2023年4月5日8:30現在)
@1月までの推移と今回予想値
(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支
黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国
オレンジ:対日
上図の〇印は対中の赤字推移を示しています。2022年3月の最大赤字額から減少傾向を辿っています。ここ2〜3ヶ月はやや横這い傾向ですが、昨年3月高値からは半減となっており、2022年後半水準からも2/3程度まで減少しています。
A月別輸出入額(2023年1月迄)
また3月ISM非製造業景況指数が23時に発表予定となっています。以下が予想となっています。予想レンジで50以下はありませんが、ここ数日の市場は弱い米経済指標に反応していますので、レンジ下限の数値は要注意になります。
(今回予想:2023年4月5日8:30現在)
下図はユーロドルの日足チャートです。今年2月2日高値からの抵抗線A(=1.0630)を3月21日に上抜いてからユーロ高に進んでいます。3月15日底値のサポートB(=1.0885)とそこから平行に上げたC(=1.1155)でユーロ高トレンドを形成しています。
今週4月3日は前週末のOPEC減産合意により、シドニー市場とアジア市場で米金利高からユーロはBを下抜いて寄り付いていますが、昨日4日の下値は元々のサポートBを底にしています。そして昨日の4日は過去に何度か止められた上値D(=1.0930)を越えて終わりました。目先は一段高を狙える位置にいます。目指すは2月2日高値の1.1033になります。もしこれを越えて行けば、トレンドラインのBとC間で推移していくことになります。
逆にBを切った場合は1.0800付近に次のサポートが控えていますが、ユーロ上げの勢いは無くなります。
(2023年4月5日12:30、1ユーロ=1.0960ドル)
オーダー/ポジション状況
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