ドル円131円台、米景気先行き懸念からドル売り地合い強まる
5日午前の東京市場でドル円は131円台で方向感なく推移。昨晩海外市場で急落した流れを受け朝方131.71レベルで取引の始まったドル円は、序盤に131.31まで下値を伸ばしたのち反発。時間外の米長期金利が小幅に反発したこともあり131.82まで切り返し、東京時間正午現在は131.75レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩米主要株価指数が軒並みマイナス圏で引けたことから売りが先行。その後もほぼ全業種で売り優勢となり一方向で下げる展開となりました。結局369円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では発表された米2月製造業受注やJOLTS雇用動態調査が市場予想に届かず、特に雇用が変調を来している可能性が懸念され、米長期金利が低下。ドル円もつれて急落し、欧州序盤の高値133.17から米国時間に131.52まで下げた後、131円台後半で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨晩の急落で一目均衡表の「雲」を下抜け、再び転換線(131.70)に絡む動き。昨日21日線が90日線をデッドクロスしておりドル売り地合いが強まっています。
昨日は、CME FEDWATCHの5月据え置きの確率が前日の42.8%から57.9%に上昇。米国の景気先行き懸念が一気に強まった様子がうかがえます。この後も週末の米雇用統計発表までは、各市場とも米経済指標をにらみながらの神経質な展開が予想されます。
ドル円日足
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