東京市場は131円台での推移、米景気減速懸念を徐々に織り込む地合いに
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米景気後退懸念を受けて131円台での推移となった。前日の米国債券市場では、弱いISM製造業景況指数の影響が残っており、金融引き締め終了のタイミングが近いとの見方から2年債利回りは3.83%台まで低下。CMEグループが算出しているFEDウォッチでは、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ予想確率は、40%台まで低下しており米金利先安感が徐々に強まっている。
こうした流れを受けて、東京市場も131円台でスタートした後は、日経平均の大幅反落なども材料視されて、ドル軟調な地合いとなった。一部では、「4月27日―28日に開催される日銀金融政策決定会合に対する警戒感がドルの上値を抑える」との声も聞かれており、新しい日銀総裁体制での日銀政策の修正を市場が徐々に織り込む可能性はある。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:131円70銭
高値:131円85銭
安値:131円32銭
終値:131円54銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:144円31銭
高値:144円53銭
安値:143円91銭
終値:144円12銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円95銭
高値:89円25銭
安値:88円54銭
終値:88円61銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:164円65銭
高値:164円77銭
安値:164円07銭
終値:164円31銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28111円04銭
高値:28133円57銭
安値:27788円77銭
終値:27813円26銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時15分、米、ADP雇用者数(前月比)、前月:24.2万人、市場予想:21.5万人
21時30分、米、貿易収支、前回:−683.0億ドル、市場予想:−685.0億ドル
21時30分、カ、国際商品貿易、前回:19.2億カナダドル、市場予想:17.3億カナダドル
22時45分、米、サービス業PMI、前回:53.8、市場予想:53.8
22時45分、米、コンポジットPMI、前回:53.3、市場予想:53.3
23時00分、米、ISM非製造業景気指数、前回:55.1、市場予想:54.5
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:−748.9万バレル
未定、スイス、UBS年次株主総会
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残したものの、一時的な反発に留まっている。切り下がる20日MAに頭を押さえられた格好となっており、トレンドは弱いとの見方だ。
日足の一目均衡表では、雲上限と雲下限のねじれが発生したが、雲下限(132円35銭)を下放れた。20日MAが重しになっていること、一目均衡表の雲下限下放れを考慮すると、目先、1月16日安値(127円22銭)と3月24日安値(129円65銭)を結んだ下値支持線が位置する130円水準までのドル売りは意識しておきたい。
今晩の海外市場は、ADP雇用者数とISM非製造業景気指数という重要経済指標の発表が控えている。足元、米景気減速懸念が高まっていることから、弱い数字となった場合は「ドル売り」と分かりやすい反応となろう。今週末に3月の米雇用統計の発表を控えているほか、新しい日銀総裁体制への警戒感が徐々に高まりつつあることから、仮に「強い数字」となってもドルは多少買い戻されるぐらいに留まり、「強いドル買い」という地合いは期待しにくい。
本日の上値メドは、心理的な節目でもある132円00銭、下値メドは3月28日安値の130円40銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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