【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、130円台後半と多少買い戻される展開となった。週末の海外市場では、ドイツ銀行が昨年10月以来の安値となるなど、欧米銀行株に対する懸念は引き続き残っている。本日、東京時間にて破綻した米シリコンバレー銀行が、米中堅地銀であるファースト・シチズンズに売却されるニュースが流れたこともあり、ドル買い戻しにつながったもよう。ただ、ドルの小さな動きを見る限り、金融システムへの根本的な不透明感は解消されていないと考える投資家が多いようだ。先週末につけた129円65銭を試しにいくような弱い動きは見られなかったが、積極的なドル買いは手掛けにくい地合いとなっている。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:130円80銭
高値:131円04銭
安値:130円51銭
終値:130円90銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:140円94銭
高値:141円08銭
安値:140円58銭
終値:140円87銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:86円99銭
高値:87円14銭
安値:86円72銭
終値:86円97銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:160円17銭
高値:160円31銭
安値:159円76銭
終値:160円04銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27482円39銭
高値:27543円48銭
安値:27359円72銭
終値:27476円87銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、独、Ifo景況感指数、前回:91.1、市場予想:90.9
26時00分、英、ベイリー英中銀総裁、講演
30時00分、米、ジェファーソン米連邦準備制度理事会(FRB)理事、講演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残している。バンドが拡大していることや、日足の一目均衡表の雲下限である131円81銭を明確に下放れていることなどから、ドル売りのバイアスは強まっていると考える。
100日MAなど各種移動平均線も下向きとなっていることから、短期線の9日MAが上向きとなるまでは様子見姿勢が強い、もしくは買い戻し程度の戻りを想定する。
海外市場では、引き続き銀行株の動向に注目となろう。先週は、ドイツ銀行に不安の火種が飛び火した格好となった。東京時間で米シリコンバレー銀行の売却報道が出るなど着々と対応が進んでいる感はするが、スイスのクレディ・スイスグループの2兆円規模の「AT1債」の無価値化という過去に事例がない事象への不安感は払しょくできずにいる。この規模のイベントを市場が消化するには時間が必要だ。
今晩の海外市場は、多少はドル買い戻しが入ると考えるが、基本、様子見姿勢は強い地合いを想定する。本日の上値メドは、日足の一目均衡表の雲下限である131円81銭、下値メドは本日の東京時間の安値130円51銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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