東京市場のドル・円はCS経営不安を払拭できず、リスク回避でドルの上値重い(23/3/16)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、欧州の金融大手クレディ・スイス・グループ(CS)の経営不安が影響して、リスク回避の円買いが強まる地合いとなった。

東京市場のドル・円はCS経営不安を払拭できず、リスク回避でドルの上値重い(23/3/16)

東京市場のドル・円はCS経営不安を払拭できず、リスク回避でドルの上値重い

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、欧州の金融大手クレディ・スイス・グループ(CS)の経営不安が影響して、リスク回避の円買いが強まる地合いとなった。東京時間9時過ぎに、CSがスイス国立銀行(中央銀行)からの資金調達計画を受けたとのニュースを受けて、ドルが対円で1円ほど買われる場面は見られたものの、金融機関を巡る不透明感を払しょくするには至らず。ドルはじりじりと売られ、132円台で東京時間は取引を終えた。株式市場でも、CSのニュースのタイミングで日経平均は下げ幅を縮小したが、切り返すような力強さは感じられず。株式市場も大手金融機関であるCSの経営不安は一日では解消されるムードはなく、リスク回避先行の相場展開となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円36銭
高値:133円49銭
安値:132円51銭
終値:132円74銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:141円07銭
高値:141円42銭
安値:140円21銭
終値:140円79銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円23銭
高値:88円64銭
安値:87円84銭
終値:88円14銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:160円76銭
高値:161円25銭
安値:160円03銭
終値:160円25銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:26796円67銭
高値:27057円54銭
安値:26632円92銭
終値:27010円61銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

21時30分、米、住宅着工件数、前回:130.9万件、市場予想:133.0万件
21時30分、米、住宅着工件数(前月比)、前回:−4.5%、市場予想:0.2%
21時30分、米、フィラデルフィア連銀景況指数、前回:−24.3、市場予想:−14.8
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:21.1万件、市場予想:20.5万件
22時15分、欧、ECB政策金利、前回:3.0%、市場予想:3.5%

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準に位置している。出来高は昨日増加しており、市場の不透明感が高まっている一方、下値を拾うような動きも見られる。

日足の一目均衡表では、下値支持ラインとして機能していた雲上限(133円56銭)が上値抵抗ラインとして意識されつつある。来週、雲上限が132円70銭まで下がることから、ドルの上値は徐々に重くなろう。また、じりじりと切り下がる100日移動平均線(MA)(135円42銭)や、一目均衡表の転換線(135円10銭)水準が135円台に控えており、これらの水準も上値抵抗ラインと考えたほうがよさそうだ。

今晩の海外市場では、引き続き欧米金融機関の信用不安を睨んだ地合いとなろう。乱高下する米国債券市場の落ち着きを確認しないことには、押し目狙いのドル買いも入りにくいと考える。また、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の金利引き上げが予想されているが、足元の金融情勢を考慮して「利上げ見送り」を想定するアナリストも増えている。仮に欧米金融機関の信用不安が和らいでも、来週22日のFOMCまでは様子見ムードは強まりそうだ。本日の上値メドは本日の高値133円49銭、下値メドは15日安値の132円21銭とする。

東京市場のドル・円はCS経営不安を払拭できず、リスク回避でドルの上値重い

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る