NZ/円、短期は“弱気”、83.00割れの越週で中期トレンドも“弱気”に変化。
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、豪中銀がインフレ緩和を示唆したことから豪ドルが売られたことや、パウエルFRB議長の議会証言をきっかけにドルが全面高となる中、NZドルは対ドルで続落、対円でも上値を切り下げています。
チャートを見ると、日足は昨年12月につけた88.17を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で推移していましたが、直近の日足(3/9)がこのサポートラインを下抜けています。また、この陰線が1/3の81.04との短期的な二番底となった、1/13につけた81.15を基点として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインも下抜けて終えており、短期トレンドに変化が生じています。トレンドが変化して日が浅いことから、一段の下落リスクに注意が必要です。短期トレンドは85円台を回復して終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は83.80-90,84.10-20,84.70-80に、下値抵抗は82.80-90,82.30-40,81.90-00にあります。81.00-10に強い下値抵抗がありますが、80.70以下で終えた場合は新たな下落リスクが生じます。21日、120日、200日移動平均線は84.00,84.42、84.68と84円台で収束しており、これらを大きく下抜けていることから一段の下落リスクに注意が必要です。
一方直近の週足を見ると陽線引けとなり続伸して終えましたが、85円台乗せに失敗して押し戻された形となりました。今週は寄り付きから反落しており、陰線引けとなる可能性が高くなっています。また、週足の下値抵抗であった84.00-10も割り込んで推移しており、下値リスクが点灯中です。さらに、昨年12月につけた81.04を基点とするサポートラインの下値抵抗が83.00-10にあり、現状は下値抵抗として働いていますが、83円を割り込んで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化して80円方向への新たな下落リスクが点灯します。週足ベースで見た上値抵抗は84.00-10,84.40-50,85.00-10に、下値抵抗は83.00-10,82.50-60,80.70-80にあります。31週移動平均線は84.48にあり、強い上値抵抗として働いた状態です。また、62週線は83.26にあり下値抵抗として働いていますが、83円割れで越週した場合は新たな下落リスクが生じます。
3/9現在、31週移動平均線は84.48にあり上値を抑え込んでいる。また62週線は83.26にあり下値抵抗として働く可能性を残している。
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