シカゴポジション(CME)375
シカゴポジションがまだ3週遅れです。直近の2月28日締日分になるには時間が掛かりそうです。今週も実際の相場のみ流れを追います。
(ご参考:2月7日現在のシカゴポジション)
主要通貨ポジション(単位:枚)(2023年2月7日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
豪ドル以外はシカゴが従来より持っていた相場観の方向にポジションを積み上げていますが、上手く機能しているのではドル円だけで、NZドル・ユーロは厳しい状況に置かれているようです。
シカゴはNZドルを買い下がり、2021年12月以来のネットロング1万枚越えになりました。
1月31日締日の終値は0.6439、それ以降の締日終値は2月7日が0.6323、28日が0.6182でしたのでNZドルが1ヶ月で250ピップスも下落しており、14日締日以降も買い下がっているとは思えない感じで、シカゴはかなり苦しい状況と思います。下図(2)のチャートを見ると、黒のNZドル安トレンドラインが0.5740〜0.6460にあり、NZドル安トレンドラインの下限方向への流れを強めています。28日終値が0.6182でしたので、現在のスポットはやや戻しています。2015年以降シカゴのネットロング最大は2017年7月の35,981枚でしたので、まだまだロングの積み上げ可能ですが、直近では2021年3月の17,126枚(終値0.7167)ですので、今回もここまで積み上げているのか興味深いです。尚、この時は3〜4週後に0.70絡みまで下落し、ポジションを3,138枚まで減らし、ロング戦略は失敗に終わっています。
さて実際の相場は、先々週「…底値は先週金曜日の0.6151でしたので、丁度最初のサポートで止まっています。ここは2月6日と17日の底値を結んだサポート(=0.6150)にも当たっているので、目先はここがポイントになります。このラインは金曜日に0.6110ですので、日々8ピップス程度のNZドル安になっています。今週どこかでこれを下抜くと、0.6080、0.6060の順にあるサポート狙いとなります。最近までNZドル下落の勢いが早かったので、底値を結んだサポートに絡んで下落する可能性もあります。上値は0.6190に抵抗線ありますが、この上の0.6210、0.6250、0.6280にも抵抗線があり、最後を超えればNZドルの戻り高を試せる流れに入れます」としましたが、この1週間の底値は0.6130迄で、結局底値を結んだサポートで止まり、小反発しています。
3月1日の戻り高値は0.6277迄で、最後の抵抗線で止められています。流れはまだNZドル安を維持しており、サポートは0.6160、0.6130、そして底値を結んだラインは今日の段階で0.6100にあります。上値は2月14日高値からの抵抗線が0.6250にあり、金曜日には0.6210まで下がります。ここを越えていくと下押しは限定され、再度0.6280の抵抗線を試す流れになります。
(1NZドル=0.6214米ドル、3月6日13:45)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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