豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想
(2023年3月7日火曜日東京時間12時30分公表予定)
明日3月7日火曜日、豪州中銀の政策金利が発表されます。今回の予想は以下です。
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(3月6日10時00分現在)
現行のOCR 3.35%を3.60%へ0.25%の利上げ(予想レンジはなし、全員0.25%上げ)
(1)今回の中銀金融政策
前回の2月会合は従前の予想通り0.25%の利上げを実施しました。今回も予想値は0.25%の利上げで、全員同じ予想になっています。
@ 最新の中銀経済見通し(2023年2月時)のGDPは、2023年6月が2.00%⇒2.25%とし小幅上方修正、今年12月が同1.50%⇒1.50%、2024年6月が同1.50%⇒1.50%で変わらずとなりました。景気の対しては軟調気味の予想を崩していません。
A 一方で、2月時発表のCPI見通しは2023年6月予想を11月時の6.25%⇒6.75%に上方修正しました。2023年12月予想は前回の4.75%と見通しを変えていません。目先はインフレ高まりに利上げを継続するものの、景気配慮と金融政策会合が毎月開催なので、他国中銀よりは柔軟に対応できると見ています。
B また2024年6月の中銀CPI見通しは11月時予想4.25%⇒3.5%に引き下げており、将来のインフレは鈍化していくとの見方に、4月会合で0.25%への追加利上げを実施後は据え置き予想になっています。(2)のOCR先行き見通しにあるように、0.25%上げの底上げはあるものの、予想レンジ上限は前回同様に4.85%に留まっています。
C 今回の注目点は前回の(4)記者発表要旨内にある「…委員会は、インフレを目標値に戻し、高インフレのこの時期が一時的であると確信するまで、この先数ヶ月に亘り、更なる利上げが必要であると予想している」の文言がどの様に変化するかを見守る必要があるしています。勿論前回同様の内容なら、(2)のエコノミスト予想も更に引き上げされることになります。
(2)OCRの先行き見通し
下記はエコノミストのOCR見通しになっています。前回2月予想と比べ、0.25%だけ利上げ幅が上昇しています。レンジ上限は前回と変わっておわらず、利上げスタンスはそろそろ終盤に差し掛っているとの予想になっています。
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(3)豪州と米国の政策金利推移
上図は、米・豪の政策金利差です。今回の豪州中銀0.25%上げ予想、3月22日のFOMCではCME Fedwatchの多数派0.25%を加味したチャートで、金利差は2月と変わらない予想ですが、両国の金利差は拡大を続けています。更にFRBの利上げは年央には最大で5.00〜5.75%付近まで予想されており、現状を見る限りでは一段と金利差は拡大する予想です。
4)豪州中銀記者発表要旨(2023年2月開催分) (金融政策決定)
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(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。(出所:豪州中銀HP)
豪ドル米ドルの相場はシカゴポジション375を御参照願います。
尚、次回会合は2023年4月4日(火曜日)に予定されています。
(3月6日14:45、1豪ドル=0.6754米ドル)
オーダー/ポジション状況
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