米1月PCEとPCEコアの予想
本日、米国1月PCEとPCEコア及び個人消費支出が発表されます。前回12月の下表3項目はPCE関連が予想通り、個人消費は予想よりやや悪化しました。前回ほぼ予想通りの結果に発表後のドル円相場は129円台後半での小動きに留まりました。
今日の1月分ですが、PCE関連は前回12月とほぼ横這い予想、個人消費支出は大きく改善する予想になっています。まずインフレ関係は既発の1月CPIとPPIが予想より高くなり、米金利高の材料にされました。下図のCPIコアとPCEコアの差はインフレ低下が始まった過去半年強で1.2%〜1.4%となっており、14日に公表された1月CPIコアは5.6%でしたので、今回のPCEコア予想4.3%はその範囲内に収まっています。従い、下表の予想レンジを上下に越えた場合は材料視されそうです。一方の個人消費支出は今月15日公表の1月小売売上高が予想を大きく上回る前月比+3.0%(予想+1.8%)でしたので、これから比較するとやや落ち着いた個人消費支出の予想になっています。レンジ上限が2.5%まであるので、この辺りまでの想定はしておきたいと思いますが、その場合の10年債金利がどの様に反応するのかを見たいと思います。
(今回予想)
2023年2月24日9時00分現在予想
米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移
(オレンジ矢印が今回の1月予想値、赤はFRBのインフレ目標値2%、緑が12月FOMC会合時の2023年末予想値3.5%です。)
昨年12月のFOMC時に公表されたPCEコアの2023年は3.5%で、今回4.3%なら残りは0.8%程度になります。高値が昨年9月の5.2%ですので、昨年後半並みのインフレ推移になるかに注目します。
上記PCE発表後に下記の指標が予定されています。
2月ミシガン大消費者態度指数
(今回予想2023年2月24日9時00分現在)
下図はドル円の週足チャートです。少し長いところから俯瞰すると、2021年1月4日週底値からのサポートA(=121円50銭)、同年9月20日週底値からのサポートB(=126円50銭)でドル高トレンドを形成しています。
現在は昨年5月23日週底値と今年1月9日週底値とを結んだサポートC(=127円10銭)でヘッド&ショルダーを作っている最中となっています。今年1月16日週底値からのサポートD(=129円30銭)及びCを守られることが重要になります。当面、Dが守られている限り、図中丸印を左肩とした高値E(=139円40銭)付近までの上値を想定しておくことが必要になります。但し、その前に昨年8月1日週底値からのサポートF(=136円30銭)が現在では抵抗線になっているので、ここを越えてからのE狙いになります。従いFで右肩の可能性も残されています。
(2月24日10:40 1ドル=134円75銭)
オーダー/ポジション状況
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