ドル円、株小動き終始(2016年10月18日)

一昨日のイエレンFRB議長の講演に続き昨晩のフィッシャー副議長の講演内容も、マーケットの動きを止める、消化しにくい内容となりました。

ドル円、株小動き終始(2016年10月18日)

ドル円、株小動き終始

FRB正副議長の真意つかみかね

一昨日のイエレンFRB議長の講演に続き昨晩のフィッシャー副議長の講演内容も、マーケットの動きを止める、消化しにくい内容となりました。一見低金利政策長期化の弊害を説き、早期利上げを示唆していることからイエレン議長の「バブルも辞さず」の意見と対立しているようにも見えますが、一方で雇用や物価は成長を妨げるほど過熱していないとの見解も示しており、政策時期にも言及しなかったことから、正副議長ともに「結局どうしたいのかよくわからない」との見方が広がり市場は方向感を失った形です。

昨晩在庫増などの要因から一時50ドルを割り込んだ原油先物がやや回復したこともあり、ドル円は103円台後半の下押しからやや持ち直したものの、104円台では押し戻され、アジア時間の値幅は30-40銭にとどまりました。
株価朝方は売りが先行したものの、為替の動きに呼応して戻し、日経平均終値は63円高の16,963円となりました。

米国CPIで一波乱あるか

明らかに材料不足の市場ですが、チャート的には今年初めてドル円が一目均衡表の雲の上に出て10日が経過、現在103.51あたりの雲の上限を安定的に上回っており、下値固め継続の様相です。
ただ、今晩は米国の9月の消費者物価指数が21:30に発表となります。前回+0.2%に対し市場の予想の中央値は+0.3%と物価上昇の気持ち加速を予想、FRB議長も副議長も発言からその真意をつかみにくかった以上、数字で判断するしかないという意味では、このところのドル円の膠着を破る可能性のある指標といえます。
但し、上方向はこのところ104円台半ば以降の重さが何度も確認されており突き抜けにくい反面、数字が極端に悪かった場合の下方向のリスクは、ここしばらくドル先々堅調で相場観が妙に一致していた後だけに上方向より深めなものとなるかもしれません。

序盤の欧州株価指数先物は概ね堅調に始まっています。

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