NZ/円、短期はニュートラル。 82.50以下で終えると中期トレンドが“弱気”に変化。
今週はNZ独自の注目材料がありませんでしたが、2/14に発表された米CPIが予想比高い水準となったこと、その後発表された小売売上高、NY連銀製造業景気指数も予想を上回り、さらには16日に発表された生産者物価指数も高い数値となったこと、FRB理事や地区連銀総裁によるタカ派的な発言も加わり、為替市場では利上げ長期化観測が台頭し、ドル全面高の動きとなりました。こうした中、NZドルは対ドルで下落、対円では小確りの展開となっています。
チャートを見ると、日足は昨年12月につけた88.17を基点として上値を切り下げて来た流れから2/14の日足が上抜けた位置で終えており、下値リスクが軽減された状態にあります。この日足の下値抵抗は83.20-30にありますが、83円を割り込んで終えた場合は、“ダマシ”に終わった可能性が生じます。また、今年1月につけた81.04を基点として下値を切り上げる流れも維持しています。この日足の下値抵抗が82.50-60にありますが、これを下抜けて終えた場合は、短期トレンドが変化して下落余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は84.10-20,84.40-50,84.80-90に、下値抵抗は83.20-30,82.50-60,81.90-00にあります。21日移動平均線は83.73に、120日、200日移動平均線は84.64と84.57に位置しており、これらを上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態です。
一方直近の週足は、小陰線で終え小幅続落しましたが、終値ベースではサポートライン上に留まっており、反発に転ずる可能性を残しています。今週は週初から反発に転じており、上値トライの動きが進行中ですが、84.40-50、85.00-10の抵抗を上抜けておらず、85円台にしっかり乗せて越週するまでは下値リスクを残した状態です。また週足の下値抵が82.70.80にありますが、82.50以下で越週した場合は、2020年3月につけた59.51を基点とする中期的なサポートラインを完全に下抜けて、新たな下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は84.40-50,85.00-10,86.00-10に、下値抵抗は、82.70-80,81.50-60,80.50-60にあります。31週移動平均線は84.52にあり強い上値抵抗として働いています。また、62週線は82.97にあり、短期的な下値抵抗として働いていますが、82.50以下で越週した場合は、中期トレンドが変化します。
2/16現在、31週移動平均線は84.52にありこの下に入り込んで下値リスクがやや高い状態にある。62週線は82.97で下値をサポート中だが、82.50以下で越週した場合は中期トレンドの変化に要注意。
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