トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、「最近(年初来)の安値圏と重なる6.80レベルをサポートに、同様に最近の高値圏と重なる7.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が6.87レベル、高値が7.03レベルと、予想レンジの中で相変わらずかなり狭い値幅でのもみあいとなりました。
先週のトルコリラ円は、繰り返しになりますがドルトルコリラがかなり緩やかなトルコリラ安(ドル高)で、基本的にドル円の動きをそのまま反映している状態です。トルコでは連日ニュースで報道されているように6日に大地震が発生しましたが、発生から一週間たった現在でも死者が増え、シリアと合わせて3万人を超える大変な状況となっています。
この地震の影響でもドルトルコリラ市場はこれまで同様に緩やかなトルコリラ安に変化が見られないことから、為替市場での取引は長期に渡って蚊帳の外状態が続いていると見た方がよいでしょう。ただし、株式市場は別で地震発生直後の8日の取引は全て無効となり、15日まで取引停止が続きます。ちなみに7日の取引では9.9%安、16日の取引再開後も続落することが予想されますので、16日以降はトルコリラ安に動く可能性があるかもしれません。
テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
先週同様に年初来の高値圏7.10と安値圏6.80にピンクの水平線を引いてあります。イスタンブール取引所の取引再開後の動きは見てみないとわからないものの、為替市場はこれまで同様に緩やかなトルコリラ安(トレンドを中段に黄緑のラインで表示)を継続する可能性の方が高いように思います。
今週も上述した6.80レベルをサポートに、7.10レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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