米国失業率の歴史(23/2/9)

先週の米国雇用統計は失業率が53年ぶりの低水準、NFPも予想をはるかに上回る+51.7万人とかなりのサプライズとなりました。

米国失業率の歴史(23/2/9)

米国失業率の歴史

先週の米国雇用統計は失業率が53年ぶりの低水準、NFPも予想をはるかに上回る+51.7万人とかなりのサプライズとなりました。失業率が53年ぶりという表現が気になったので取れる範囲で遡ってみた結果が以下のグラフです。

米国失業率の歴史

今回の3.4%と同水準だったのは1969年4月ですから、たしかに53年ぶりの低い失業率です。当時の米国はベトナム戦争(1960〜1975年)の最中でしたが、教科書知識になりますが1960年代の米国は労働市場も安定していて失業率も低下していたようです。その後、急速に労働コストが上昇するとともに失業率も上昇という流れになりました。

さらに、米国の失業率が最も低かったのはいつかと見てみると、1953年5・6月の2.5%でした。こちらも教科書知識になりますが、当時の米国は朝鮮戦争をきっかけとした好景気だったようです。

またこうして超長期で推移を見るとコロナショック後の14.7%という失業率もいかに異常だったのかがわかります。ほとんどの期間で4〜8%の間で推移していることが多く、現在の低い失業率も転機を迎えるのはそれほど遠くないかもしれないと思わせるグラフです。

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