豪ドル/円、短期は“強気”。中期は下値リスクを残した状態。
1/25に発表された10-12月の消費者物価指数(CPI)は前年比+7.8%と、市場予想の+7.5%を上回りました。また、12月も+8.4%と前月比+0.1%と上昇し、金融市場ではオーストラリア準備銀行が2月の会合で追加利上げに動くことが確実視されています。他方、次回のFOMCではFRBが引き締め姿勢を緩めるとの見方が台頭しており、ドル売りがやや優勢となる中で、豪ドルは対米ドル、対円で上昇しています。
チャートを見ると、日足は12/20につけた87.03と1/3に付けた87.41で短期的な二番底を確認して上値トライの流れに入っています。18日には大きく反落しましたが、88円台の中期的な下値抵抗を守って反発に転じており、また、昨年9月につけた98.60を基点として上値を切り下げて来た流れからも1/23の日足が上抜けて終えており、短期トレンドに変化が生じています。この日足の下値抵抗は90.60-70にあり、これを下抜けて終えない限り、“豪ドル強気”の流れを維持します。日足の上値抵抗は93.00±10銭、94.10-20に、下値抵抗は91.80-90,91.20-30,90.60-70にあります。21日移動平均線は90.23に位置しており。これをしっかり上抜けて短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入りましたが、120日、200日線は93.16と93.06に位置しており、短期的な上値抵抗として働く可能性を示唆しています。
一方直近の週足を見ると、上下にヒゲのある陽線引けとなり、88円台の下値抵抗に跳ね返されましたが、上値トライにも失敗して押し戻された形となっています。また、昨年9月につけた98.60を基点とするレジスタンスラインも上抜けきれずに越週しましたが、今週は値動きの中でこれをしっかり上抜けています。終値ベースで91.50超えを維持すればトレンドの変化が確定的となり、来週も上値トライの動きが継続します。逆に90.60以下で越週した場合は、上抜けが“ダマシ”となった可能性が生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は93.00-10,94.30-40に、下値抵抗は91.50-60,90.50-60,88.00-10にあります。90.60以下の越週で下値リスクが点灯、可能性が低いと見ますが、88円割れで越週した場合は、中期トレンドが変化して85円方向への新たな下落リスクが生じます。31週移動平均線は93.09にあり、これを上抜け切れていませんが、62週線は90.07にあり、下値をサポートした状態としています。
1/26現在、31週移動平均線は93.09にあり、上値を抑え込んでいるが、62週線は90.07にあり下値を支えている。
オーダー/ポジション状況
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