オーストラリアドル週報(2023年1月第3週)

豪ドルは対ドル、対円で続落しています。

オーストラリアドル週報(2023年1月第3週)

豪ドル/円、短期は“弱気”。中期も弱気に変化する可能性が点灯中。

1/18、日銀は金融政策決定会合で「金融政策変更無し」とし、マーケットに潜在する修正観測を打ち消しました。これを受けて10年債利回りが一時0.361%まで急落し、為替市場でも円売り動意が強まりドルが一時131円台半ばまで急伸し、豪ドル/円も89円台から91円台後半まで急騰しました。しかし、同日のNY市場で発表された、米鉱工業生産、小売売上高、卸売物価指数など主要経済指標が軒並み事前予想を下回ったことから、一転ドル売りとなり、これに連れて豪ドル円も89円台前半まで急反落しました。また、19日に発表された豪12月の失業率は3.5%と前月比横ばいでしたが、雇用者数が▼1.46万人となり、事前予想の+2.25万人を大きく下回りました。これを受けて豪ドルは対ドル、対円で続落しています。

チャートを見ると、日足は12/30につけた87.03と1/3につけた87.41で短期的な二番底を確認して上値トライの流れに入りましたが、18日の上ヒゲの長い陰線が日足の上値抵抗にぶつかって大きく押し戻されており、下値リスクが点灯中です。日足の下値抵抗が88.00-10にありますが、これを割り込んで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、85〜86円方向への一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は89.20-30,89.80-90,90.50-6に、下値抵抗は88.00-10,87.60-70,87.00-10にあります。90.50超えで終えれば下値リスクが若干後退しますが、91.50-60の抵抗を実体ベースで上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。21日移動平均線は89.78に位置しており、18日の日足がこれを下抜けて下値リスクが点灯中です。また、120日、200日線も93.24と93.11に位置しており、中期トレンドも弱い状態にあります。

一方直近の週足は続伸に繋げられずに陰線引けとなりました。またこの足が週足の上値抵抗にもぶつかっており、下値リスクがやや高い状態です。今週は上値余地を探る動きが強まりましたが、92円の壁を超えられずに押し戻されており、上値を切り下げる流れに変化が認められません。また88円を割り込んで越週した場合は85円方向への新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。週足ベースで見た上値抵抗は91.80-90,93.10-20に、下値抵抗は88.00-10,87.40-50,85.90-00にあります。31週移動平均線は93.08にあり、上値を抑え込んでいます。また62週線は89.88にあり、これも下抜け始めており下値リスクがより高い状態にあります。

豪ドル/円、短期は“弱気”。中期も弱気に変化する可能性が点灯中。

1/19現在、31週移動平均線は93.08、また62週線も89.88にありこれらを下抜けた位置で推移しており、新たな下落リスクが点灯中。

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