NZ/円、短期は下値リスクが点灯中。82円割れの越週で中期トレンドに変化。
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、18日の日銀金融政策決定会合で、金融政策の変更がなく、また、長期国債の購入額を増額するなど、一部にあった金融政策修正観測を打ち消しました。これを受けて円は全通貨に対して急落し、NZ円も82円台後半から一時84.80まで急騰しましたが、同日のNY市場で発表された米経済指標がいずれも予想比弱い結果となったことからドル売りが強まり、ドル/円が131円台半ばから127円台まで急落地合いとなる中、NZ円も82円台前半まで急反落しています。また、対円でのNZ売りが強まった結果、対米ドルでもNZドルは反落しています。
チャートを見ると、日足は1/3につけた81.04と1/13につけた81.15で短期的な二番底を確認して上値トライの流れに乗せましたが、1/18の日足が上値トライに失敗して大きく押し戻されており、下値リスクの高いものとなっています。現状は下値を切り上げる流れを維持していますが、82円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、81.00を割り込んでで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は82.70-80,83.10-20,83.60-70に、下値抵抗は82.00-10,81.60-70,81.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は83.19,84.84,84.60に位置しており、今週の上値トライでもこれを上抜けられずに反落しています。短期トレンドは84.50超えで終えない限り、大きく変化しません。
一方直近の週足は、陰線引けとなり下値リスクが高い状態にあります。今週は81.00-10の下値抵抗を守り切って上値トライの動きに転じましたが、強い上値抵抗にもぶつかって押し戻されており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。また、82円割れで越週した場合は2020年3月につけた59.51を基点として下値を切り上げて来た流れから再び下抜けて下値リスクが点灯、81.00-10の横サポートを下抜けて終えた場合はNZの下落余地がさらに拡がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は83.00-10,84.60-70,85.00-10に、下値抵抗は、81.90-00,81.10-20,80.00-10にあります。31週移動平均線は84.62にあり、この下に入り込んで上値を抑え込んでいます。また62週線は82.56にあり値動きの中では下抜ける場面もあって、下値リスクにより警戒が必要です。
1/19現在、31週移動平均線は84.62にありこの下に入り込んでいる。また62週線は82.56にあるが82円割れで越週した場合は中期トレンドの変化に要注意。
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