NZ/円、短期は下値リスクを残した状態。中期トレンドは“強気”を維持。
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、4日に公表されたFOMC議事録要旨の内容がタカ派的であったことや、1/4にはミネアポリス連銀総裁が「インフレがピークをつけたと言及するには時期尚早、少なくともあと数回は利上げ継続が適切」とのコメントや、1/5にもアトランタ連銀総裁、カンサスシティ連銀総裁らのタカ派的なコメントが相次ぎ、対円でのドルの買い戻しの動きが急となる中、NZドルは対米ドルでは上値を切り下げていますが、対円では年初(1/3)につけた81.04を直近安値として急反発に転じています。
チャートを見ると、日足は1/3につけた81.04を直近安値として反転、上昇に転じていますが、昨年12月につけた88.17を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。この日足の上値抵抗は84.90-00にあります。もう少し近い所では12/20の大緯線(高値87.20)を基点とする短期的なレジスタンスラインの上値抵抗が83.50-60に位置しており、これを終値ベースで上抜ければ下値リスクが若干後退して、来週以降も上値余地を探る動きが継続すると見られます。日足の上値抵抗は83.50-60,84.40-50,84.90-00に、下値抵抗は82.90-00,82.50-60,81.90-00にあります。81.50以下で終えた場合は再び下値リスクが点灯します。21日、120日、200日移動平均線は84.91,84.96,84.72で収束しており、続伸した場合でもこれらが強い上値抵抗として働く可能性を示唆しています。
一方直近の週足は、十文字の寄せ線で終え、週初の寄り付き水準に戻して引けていますが、上ヒゲが長く前週の大陰線の影響を受けて押し戻された形となりました。今週はこの反動で年初から下値トライの動きが先行しましたが、6日現在では82.80-90の週足の下値抵抗を実体ベースで守った状態です。83.00超えで越週すれば、来週も反発余地を探る動きが継続しますが、82.50以下で越週した場合は、2020年3月につけた59.51を基点として下値を切り上げて来た流れに変化が生じて、一段の下落に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は84.40-50,85.00-10に、下値抵抗は82.70-80,81.10-20,80.00-10にあります。31週移動平均線は84.82にあり、この下に入り込んで上値を抑え込んでいますが、62週線は82.51にあり下値抵抗として働いています。
1/5現在、31週移動平均線は84.82に、62週線は82.51にあり中期トレンドをサポート中。
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