豪ドル/円、短期は底打ち、反転の動き。中期はやや弱気。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、4日に公表されたFOMC議事録で「FF金利の継続的な引き上げが適切」「インフレ見通しに対するリスクは依然として上方に傾いている」「2023年にFF金利の引き下げ開始が適切になると予想する当局者はいなかった」など、タカ派的な内容で、金融引き締め政策が継続することが確認されたことから、ドル/円を中心にドル買いが優勢となる中、豪ドルは対ドルでは小じっかりの展開、対円では年初の87円台前半から90円台半ばまで急反発しています。
チャートを見ると、日足は12/20につけた87.03と1/3につけた87.41で短期的な二番底を確認、1/4には90円台まで急伸しており、底打ち、反転の流れに入っています。一方で、昨年9/13につけた98.60を基点として上値を切り下げて来た流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。この日足の上値抵抗は92.10-20にあり、これを上抜けて終えるまでは、“豪ドル強気”に変化しません。日足の上値抵抗は91.00-10，91.30-40，92.10-20に、下値抵抗は89.90-00，89.00-10，88.10-20にあります。88円を割り込んで終えた場合は再び“豪ドル弱気”の流れに戻します。21日、120日、200日移動平均線は90.51，93.54と93.26に位置しており、短期トレンドは下値リスクがより高い状態です。
一方直近の週足は実体が小さく上ヒゲのやや長い陽線で続落を食い止めていますが、上値トライにも失敗した形で越週しました。この反動で今週は下値トライの動きが先行しましたが、下値を攻めきれずに反転、上昇に転じています。先々週、今週と87円台の下値抵抗に跳ね返されており、短期的な底を見た可能性が点灯中ですが、昨年9月につけた98.60を基点として上値を切り下げる流れに変わりなく、中期トレンドがまだ弱いことから、上値抵抗にぶつかる可能性にも警戒が必要です。また週足ベースで見た重要ポイントが90.50-60にありますが、現状はこれを挟んで上下しており、下値リスクを残した状態です。また、90.50超えで越週した場合でも92.10-20の抵抗を上抜けて越週するまでは下値リスクを残します。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は90.50-60（下値抵抗となる可能性があります），91.20-30，92.10-20に、下値抵抗は89.30-40，88.40-50，87.00-10にあります。31週移動平均線は93.40にあり、上値を抑え込んでいますが、62週線は89.70に位置しており短期トレンドをサポート中です。
1/5現在、31週移動平均線は93.40にあり、上値を抑え込んだ状態だが、62週線は89.70にありこれを守って反転、上昇の可能性に繋げている
オーダー/ポジション状況
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