ユーロドル1.06を挟んで乱高下、日銀の予想外の長期金利上昇許容を受け (12/20夕)

20日の東京市場でユーロドルは乱高下。

ユーロドル1.06を挟んで乱高下、日銀の予想外の長期金利上昇許容を受け (12/20夕)

ユーロドル1.06を挟んで乱高下、日銀の予想外の長期金利上昇許容を受け

20日の東京市場でユーロドルは乱高下。朝方1.0604レベルで取引が始まったユーロドルは、午前中1.0598-1.0613の狭いレンジで取引されましたが、正午過ぎに日銀が予想外の長期金利変動幅拡大による実質的長期金利上昇許容に踏み切る政策修正を公表したことでドル円が急落。ドル売りがユーロに波及してユーロドルは1.0651に急騰しました。しかし、円長期金利の上昇に反応して米長期金利も急上昇したことでユーロドルは急落。米株先物の下落も重なり、午後に一時1.0579まで反落する荒い値動きとなりました。その後は米株先物回復に伴いユーロも1.06台を回復、東京時間18:30現在は1.0631レベルで取引されています。

突然の10年債利回りの変動幅拡大により事実上の利上げを実施した日本銀行ですが、黒田総裁は市場の歪みを是正し、緩和政策を円滑に進めるための措置であり、利上げではないとの難解な説明を会見で行い、このタイミングで実施した理由も一時鎮静化した市場のボラティリティの再拡大を懸念したためと要領得ず。市場との対話を完全に無視した日銀の行動に、円のみならず他通貨、他市場も振り回された形です。

テクニカルにはユーロドルは特段の変化なく、1.0612レベルの転換線に沿っての膠着状態が続きます。

序盤の欧州主要株価指数はタカ派の中銀が新たに加わったことを嫌気してほぼ全面安。今晩この後は22:30に米11月住宅着工・建築許可件数、24:00にユーロ圏12月消費者信頼感速報値の発表が予定されています。

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ユーロドル日足

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