オーストラリア 11月失業率の予想
明朝9時30分に豪州の失業率関連指標が発表されます。
(12月14日12時00分現在)
(1) 新規就業者数
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は11月予想、黒は過去のトレンドライン)
前回10月は予想を上回る結果になりました。今回11月も順調に拡大する予想になっています。上図をみると、右肩上がりのトレンドは継続しており、黒いラインの流れに近づく動きとなっています。小幅ながらも雇用増が続いています。ただ、失業率は6月以降3.4〜3.5%で横這いになっているので、大きな改善はなさそうで、今後も平均して小幅増が続くと思われます。
(2) 失業率
10月の結果は3.4%と、小幅改善になりましたが、ほぼ予想の範囲内です。今回も前月と横這いですので、この数値はレンジ外になった時に相場への材料になりそうです。尚、中銀(11月時)の年末予想は3.5%(図の赤い横線が3.5%、8月時中銀予想の3.25%より下方修正)ですので、来月12月の失業率は引き続き3.5%±0.1%程度に留まると思われます。中銀の12月金融政策記者発表要旨内では「…労働市場は依然として非常にタイトなままであり、多くの企業は労働者の雇用に苦労している」としており、中銀としては雇用改善がインフレ上昇の1要因とみており、要旨内でも労働コストの今後の展開や企業の価格設定行動の双方に細心の注意を払い続けると分析しています。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。10月13日底値からのサポートA(=0.6470)、そこから平行に上げたB(=0.6700)、及び一段上げたC(=0.6900)で、豪ドル高トレンドとなり、綺麗に推移しています。Cは金曜日には0.6910〜20付近まで上がります。万一、越えた場合は0.7000の大台代わりが次の上値目途になります。下値はBが重要で、これを切れば0.6660、0.6630〜40、0.6590〜0.6600に順にサポートがありますが、Aまでの下値を見ておく必要が出てきます。FOMC、NZのGDP、そして失業率と大きな材料が続きますので、まずBとC間での攻防を見たいと思います。
(1豪ドル=0.6850米ドル、12月14日15時50分現在)
オーダー/ポジション状況
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