ユーロ圏9月消費者物価指数(HICP)速報値予想
ユーロ圏HICP
2022年9月30日18時00分発表予定
(2022年9月29日10時現在予想)
明日、ユーロ圏の消費者物価指数が発表されます。前回8月は全体・コア共に予想を上回りました。今回9月も更にインフレ高進予想になっています。その前哨戦となるドイツの9月消費者物価指数が今日29日に先行して発表されます。予想は下表になりますが、インフレが非常に高進する予想になっています。この影響により明日のHICP予想も高い1要因となっている模様です。
相場は今日の数値次第でもユーロドルが大きく動く可能性が高くなっています。尚、前回8月HICP時は発表前0.9980付近で推移していましたが、発表後からユーロ買いとなり、1.0079のこの日高値まで上昇し1.0054で引けています。今日のドイツの数値に反応するのか、明日のHICP待ちになるか注目されます。そして明日の21時半には米国の8月PCEとPCEコアの発表が控えており、ECBとFRBが目安としているインフレ指標になりますので、結果次第では大きく影響を受けることになります。また週足・月足・四半期足の締日でもあります。
ドイツ消費者物価指数
2022年9月29日21時発表予定
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はECBのHICP 2022年予想8.1%、緑はHICPコア2022年予想3.9%)
上図をみると、まだ右肩上がりの状況は全く変わらず、むしろ上げ方が急となっています。ECBの9月会合では、HICPの年末予想値を大きく上方修正(下表ご参照)しています。その修正後の数値よりもまだ全体・コア共に上抜いています。
9月のECB金融政策会合でHICPの先行き見通しが改定されました。
下図はユーロドルの週足チャートです。先週9月22日のPMI時に添付したチャートに1週間分加わった形です。
先週は「…昨年6月第1週高値からの抵抗線A(=1.0830)でユーロ安の流れが継続しています。その後、今年2月7日週の高値からの抵抗線B(=1.0180)で急激なユーロ下落となっています。ここから平行に下したC(=0.9530)でユーロ安トレンドラインを形成しています。今週初までは横サポートのD(=0.9900、ヒゲで0.9864)で下値を止められていましたが、昨日のFOMC後、直近の新安値を更新しています。週足ですので明日確定しますが、明日のNY終値でD以上を回復しないとユーロは一段安となるC方向へのトライになります。途中に幾つかのサポートはありますが、底値模索の展開が続きます。」としましたが、昨日の底値が0.9536まであり、ほぼ目安となるCのユーロ安トレンドライン下限で止まりやや反発しています。
今週の寄り値が0.9685ですので、これ以上で終わるとたくり足になります。その場合には目先の底打ちから、どこまでの戻りをトライするかになります。上値抵抗線のDは0.9900で変わらず、下ヒゲが0.9864、Aは1.0810、Bは1.0150、Cは0.9500まで下がっています。従い、当面の戻りはDがポイントになります。
(9月29日11:00 1ユーロ=0.9686ドル)
オーダー/ポジション状況
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