豪ドル/円、95.50割れの越週で下値リスクが点灯、中期は“強気”を維持。
今週は9/13に発表された米8月のCPIが最大の注目材料でしたが、結果が前月比でマイナス予想に反して、前月比+0.1%、前年比でも+8.3%となり、インフレ圧力の鎮静化が認められず、FRBの強めの金融引き締め姿勢が継続するとの観測が強まり、ドル全面高の展開となりました。豪ドルは対ドルで大きく値を下げ、また、対円でも急激な円安への警戒感や日銀によるレートチェックの報に、2014年12月来の高値となる98円台から一時96円を割り込む展開となっています。こうした中、9/15に発表された、豪8月の失業率は3.5%と1ポイント上昇しましたが、雇用者数は+3.35万人と前月の減少からプラスに転じています。これらは為替相場には影響がありませんでした。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、また、6/8につけた96.88を直近高値として上値を切り下げて来たレジスタンスラインからも上抜けた位置をキープしていますが、今週は上値トライに失敗して押し戻される展開となっており、日足の形状がやや悪化しています。日足の下値抵抗が95.70-80にありますが、95.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯して94〜95円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。さらに94.00割れで終えた場合は、短期トレンドが変化して新たな下落リスクが生じます。逆に96円台を維持して引ければ反発に転ずる可能性を残します。日足の上値抵抗は97.10-20,97.40-50,97.90-00に、下値抵抗は95.70-80,95.00-10,94.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は95.78,93.51,89.66に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は高値圏で引ける陽線引けとなり、新たな上昇トレンド入りの可能性が生じましたが、今週は上値トライに失敗して前週の上げ幅を切り崩す動きとなっています。この週足の下値抵抗は95.80-90にあります。96円台を維持して越週すれば、上値トライの動きに転ずる可能性を残しますが、95.50以下で越週した場合は、下値リスクが点灯します。週足の上値抵抗は97.50-60,98.00-10に、下値抵抗は95.80-90,94.50-60にあります。全て下抜けて越週した場合は“豪ドル弱気”に変化します。31週、62週移動平均線は92.02と86.89にあり中期トレンドをサポート中です。
9/15現在、31週、62週移動平均線は92.02と86.89にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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