シカゴポジション(CME)349
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年08月23日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
先週のシカゴポジションは4通貨共に米ドルロング増になりました。
まず豪ドルですが、2週連続で両サイドポジション積み上げており、ヘッジかけながらの豪ドルショート増になっています。次のステップはネットで8万枚前後ですので、この先もこれまで同様に両サイドポジション増になれば豪ドル先安観継続になります。逆に豪ドルロングを損切りしてショート増になる可能性もあります。この場合、昨年11月11日週が61千枚のネット豪ドルショートでしたが、2週後にはネット8万枚越えになり、相場は2週間で200ピップス程度豪ドル安になりました。但し、このパターンは一度目先の豪ドル安の底値が近く反発しています。どちらのパターンになるか注目します。NZドルはショートに切り替え、これでオセアニア通貨が揃いました。まだNZドルはスクエアですので、ここからショートを積み増していくだけの下値を見ているかがポイントになります。もし来週以降の豪ドルで全体のポジションを減らしていくようだと、NZドルはやや弱いながらも横這いが想定されます。暫くは方向感がでない可能性が高いと思われます。
円はドルロングを積み上げました。総枚数も増やしているので、ドル高相場観は維持しています。16日締日が134円22銭、23日締日が136円77銭ですので、値幅の割にロング積み上げが少なく、目安の5万枚越えにはまだ程遠い感じです。少なくとも23日締日で45千枚位はネット残高が欲しかったところです。明日の30日締日も現状みると2円近くのドル高ですので、これで最低でも5万枚前後にならないと、今回のドル高では140円を大きく越えていく相場観をまだ持っていないと思われます。ユーロも小幅のユーロショート増で、やはり5万枚を越えていません。シカゴは円・ユーロ共に少し慎重になっていますので、今後2〜3週の動きを注目したいと思います。
シカゴはロング3,500枚増、ショート4,300枚増、ネット800枚の豪ドルショート増になりました。これで6週間連続してショート増になっています。16日終値が0.7022、23日が0.6930でしたので、前々週の戻り売りが奏功し、前週は一部ロングを手仕舞い、多めにショートしています。まだ次の目安8万枚に向けた動きを続けています。前述の様に、総枚数増やしてショート増なのか、ポジション減らしてのショート増になるかを見ます。チャートを見ると、豪ドル安トレンドライン0.6830〜0.7380内で、下限に近付く動きになり、ポジション通りの展開になっています。現在のスポットもその下限に間近の0.6845付近ですので、明日の締日でサポート維持できるかをみます。もし切れると、赤の豪ドル安トレンドライン0.6510〜0.7000の流れに入ります。
実際の相場は、月足の豪ドル安トレンドライン0.6780〜0.7560はまだ変わっていません。先週0.6860〜70に横サポートあり、切れた場合は0.6800と月足の0.6780方向としましたが、現在は横サポートを切れており、この2つのサポートを狙える方向にあります。明日の締日終値の0.6830を含め、水曜日には月足ができるので、まさしくこの0.6780〜0.6830ゾーンが下値のポイントになります。もしこれらを切った場合には7月14日底値の0.6682付近までの下値余地が広がります。目先は0.6890〜0.6900に抵抗線あります。これを越えてくれば、次の上値はパリティと8月11日高値からの抵抗線0.7060の2つがあり、最低でもパリティ越えの終値がないと、豪ドル戻り高トライに入るのが厳しくなります。(1豪ドル=0.6848米ドル、8月29日14:45)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.05.02
ユーロ円 反発余地が限られる可能性。短期トレンドは“強気”を維持(24/5/2)
チャートを見ると、日足は朝方に介入と思しきドル売り/円買いが出たことから急落し、大陰線で終えています。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.05.02
トルコリラ円見通し ドル円と共に2日早朝へ急落したものの急落幅の過半を解消(24/5/2)
トルコリラ円の5月1日は概ね4.88円から4.71円の取引レンジ、2日早朝の終値は4.75円で前日終値の4.87円から0.12円の円高リラ安だった。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2022.08.29
オーストラリア 7月住宅建設許可件数の予想(22/8/29)
日本時間2022年8月30日朝10時30分発表予定です。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。