豪ドル/円、短期は上下の抵抗を抜けきれない状態。中期トレンドは豪ドル弱気。
オーストラリア中銀当面金融政策を変更しない構え
オーストラリア経済は、内需主導での成長路線を維持しており、オーストラリア中銀は8月に政策金利を引き下げた後は、世界経済の情勢と国内経済を睨みながらも当面は現在の金融政策を変更しない構えを示しています。一方、9月21日のFOMCでアメリカが利上げを見送ったことにより、豪ドル相場は対ドルを中心にジリ高の展開となっていますが、対円では上値を切り下げる流れから抜け出せない状態に変わりありません。
チャートを見ると、日足は7月15日に付けた81.51を直近高値として上値を切り下げる流れに変化が認められず、この日足の上値抵抗は78.10-20にあります。一方で76.00-10にある中期的な下値抵抗にも跳ね返されており、これを下抜けて来ない限り、短期的には下値余地も限られ易い状態にあります。21日移動平均線は77.32にあり、これを挟んでもみ合い状態となっていますが、120日、200日線は78.96と80.90にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
一方直近の週足は小陰線で終え、上値を切り下げる流れに変化が認められません。また、直近の週足が77.40-50にあった週足の下値抵抗を守りきれずに終えており、新たな下落リスクに注意が必要です。この陰線の下げ余力が強いものではないことから“ダマシ”となる可能性もありますが、77.50超えで越週出来ない場合は、一段の下落に繋がり易くなります。また、77.50超えで越週した場合でも、2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が83.00-10に、2015年6月に付けた96.20を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が81.60-70に位置しており、これらを上抜けて越週しない限り、中・長期トレンドは大きく変化しません。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は77.50-60に、下値抵抗は76.00-10にありますが、76円割れの越週となった場合は74.60〜75.00にある下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。74.50割れを見たら一段の下落リスクに要注意。31週、62週移動平均線は79.84と83.11に位置しており、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】
(9/22現在31週移動平均線は79.84に、62週線も83.11にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)
オーダー/ポジション状況
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