豪ドル/円、短期は上下の抵抗を抜けきれない状態。中期トレンドは豪ドル弱気。
将来的な利下げ余地を残すニュージーランド
NZ中銀は22日、市場の予想通り政策金利の据え置きを決定しました。国内経済の基盤は引き続きしっかりとしており、高成長を維持しているものの、世界経済の先行きが不透明であること、商品価格の低迷や低いインフレ率などが成長を阻害する可能性に言及しており、市場は将来的な利下げ余地を残しているとの見方が多く、為替相場は対ドル、対円ともにやや弱含みの展開となっています。
チャートを見ると、日足は7/12に付けた76.85を戻り天井として上値を切り下げる流れにあり、また、8/17に付けた72.23を直近安値として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインも下抜けた位置で推移しており、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。この日足の上値抵抗は75.80-90にあります。また、9/22の陰線が21日移動平均線(74.68)、120日線(74.28)200日線(75.43)の全てを実体ベースで下抜けており、下落余地がさらに拡がる可能性が生じています。
一方週足を見ると、2週連続陰線引けとなりましたが、73.50-60の下値抵抗を守っており、反発に転ずる可能性を残して終えました。しかし、今週はこの下値抵抗を下抜け始めていることや、74.49に位置する31週移動平均線も下抜けており、新たな下落リスクが点灯し始めています。今週の終値ベースで73.50台を維持出来ずに越週した場合は、来週以降の続落に注意が必要となります。今週足の上値抵抗は74.40-50に、下値抵抗は72.80-90にあります。72円割れで越週した場合は70円方向への一段の下落に要注意。31週移動平均線は74.49に、62週線は76.94に位置しており、中・長期トレンドはNZ弱気の流れにあります。但し、76円超えで越週した場合は下値リスクが後退、中期トレンドも変化して押し目買いが進め易くなります。この場合でも80円は大きな壁となります。
NZ/円【週足】
(9/22現在31週移動平均線は74.49に、62週線は76.94にあり中・長期トレンドはNZ弱気の流れ)
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