ユーロ圏・米国の7月PMI景況指数速報値の予想
(日本時間2022年7月22日金曜日16時15分〜順次発表予定)
明日、ユーロ圏及び米国の7月PMI指数速報値が発表されます。6月は欧州・米国共に予想を大きく下回り、好悪判断の50に近づく結果になりました。前回のドル円は、フランスの指標発表前16時に135円80銭付近でしたが、米国の発表後には134円40銭まで円買いになりました。ユーロドルは同時間に1.0580付近でしたが、ユーロ圏の数値に1.0483まで売られ、米国発表後に1.0550まで反発しています。
今回からの数値は重要になりそうです。まずユーロ圏ですが、予想中間値は50以上を維持していますが、製造業では50未満の予想もあります。サービス業もかろうじてレンジ下限で51をキープしていますが、予断を許さない状況です。一方の米国も両数値が52台で、予想レンジでは50未満がありませんが、そのためサプライズ数値のインパクトは米国の方が大きくなりそうです。中国のゼロコロナ政策による製造業の先行きは依然として不透明で、ウクライナ戦争も長期化様相となっているので、下図にある下落基調の製造業指数の反発気配が見え難い状況です。金融政策への影響が懸念されます。
ユーロ圏7月PMI指数
(1) ユーロ圏製造業PMI景況指数
.
(2) ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2022年7月21日9時00分現在)
米国7月PMI指数予想
(発表時間22時45分)
製造業 6月は52.7(←予56.0) 7月:52.0(レンジ50.0〜53.4)
サービス業 6月は52.7(←予53.3) 7月:52.7(レンジ51.5〜53.1)
(今回予想)2022年7月21日9時00分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。昨年5・6月をピークにして欧米は下降トレンドを継続し、遂に判断基調の50を前にしています。50絡みで底打ちし、トレンドを変えることが出来るのか注目されます。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本PMI製造業指数(オレンジ)
青の矢印:7月ユーロ圏製造業PMI指数予想値、赤:50
下図はユーロ円の週足チャートです。今年の3月7日週底値からのサポートA(=142円00銭)を7月4日週に切りました。ユーロ高トレンドは平行に上げたB(=152円40銭)とで形成していましたが、F(=144円30銭)で綺麗なトリプルトップの上抜けに失敗してのサポート切れですので、ユーロ安リスクが高まっています。現在は高値から7円以上あった急激な円高に、先週足は下ヒゲ長い陽線作り、今週も売られ過ぎの反動が続いています。しかしながら、戻り高値は丁度ラインAの抵抗線で止められています。
下値はここ2・3手前の実体部分であるC(=138円70銭)と下ヒゲのD(=136円90銭)がポイントになります。一方で、上値はAライン上に今週末以降の終値で回復しないとユーロ高には戻れません。越えた場合に、まず実体部分の高値E(=142円90銭)と3回止められた高値F(=144円30銭)が抵抗線になります。
今週足の寄り値が139円65銭ですので、もし明日のNY終値で140円未満になると2円近くの上ヒゲとなるので、当面の戻り高トライに失敗した形になります。
今日のECBと明日のPMI指数で確認することになります。
(2022年7月21日12:45、1ユーロ=141円18銭)
オーダー/ポジション状況
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