ユーロドル再び下値を探る動き、パリティ割れ後の乱高下経て
14日の東京市場でユーロドルは上値の重い動き。昨晩の米6月CPI大幅上昇以降、金融市場ではFRBの利上げ加速観測が強まり、アトランタ連銀総裁の次回1.0%利上げ可能性への言及等もあってドル全面高の様相に。ユーロドルは主としてドル買い要因で午前中はほぼ一方向に下落、朝方1.0060レベルで取引が始まったユーロドルは、昼前に一時1.0014レベルの安値をつけました。その後は米株先物が小幅反発するなどしてユーロドルも昼過ぎには1.0040付近まで切り返す場面がありましたが続かずに失速。夕刻欧州勢参入後、一時1.0005まで下げた後、再びもみあいとなり、東京時間18:00現在は1.0024レベルで取引されています。
昨晩海外市場では、注目された米6月の消費者物価指数(CPI)が事前予想の前年同月比8.8%を上回り、1981年11月以来の水準となる9.1%の上昇を記録。予想を上回るインフレの激しさに市場では次回FOMCでの1%の利上げを織り込み始める動きとなりました。為替市場では主要通貨に対するドル買いが強まり、ユーロドルは発表後0.9998のパリティ割れを示現。しかしその後は、パリティ割れによる達成感の買戻し、米長期金利の逆イールド深化(米10年債利回りの急低下)に1.0122レベルに急反発、終盤にかけてはやや戻し、1.0060レベルでアジア時間につなぎました。
テクニカルにはユーロドルは昨日まで6営業日連続で下値を切り下げ、強いユーロ売り地合いが継続。2000年10月につけた0.8230の導入来安値以外にここから下手掛かりらしい手掛かりもなく、現状はパリティ割れのテクニカル的意味合いの軽重を量りかねている状況です。
序盤の欧州主要株価指数はおおむね軟調推移。今晩この後は、21:30に米6月PPI、および米新規失業保険申請件数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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