NZ/円、短期は“NZ弱気”。中期は強気を維持。
今週はNZ独自の注目材料はなく、引き続き各国中央銀行の利上げ継続姿勢と景気減速の可能性の有無に反応して上下動を繰り返す展開となりましたが、30日に発表された米PCE個人消費支出が予想比弱かったことや、7/4がNY市場休場となることからポジション調整の動きが強まっており、NZドルは対米ドル、対円で下落しています。
チャートを見ると、日足は、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れを維持していますが、5/12につけた79.46の直近安値と6/16につけた82.98を結ぶ短期的なサポートラインを7/1の日足が下抜け始めており、短期的には下値リスクが点灯中です。このサポートラインは84.40-50に位置しており、84.50超えまで回復して引けない限り、一段の下落リスクに注意が必要です。また、84.50超えに戻した場合でも86円台に実体を戻して引けるまでは下値リスクが軽減されません。日足の上値抵抗は83.70-80,84.30-40,84.60-70に、下値抵抗は83.00-10,82.30-40,82.00-10にあります。可能性がまだ低いと見ますが81.50を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。21日移動平均線は85.20にありこれを大きく下抜けて短期トレンドは下値リスクが高い状態ですが、120日、200日線は81.79と80.62に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は寄せ線で終え、上下の抵抗を攻めきれずに寄り付き水準に戻しています。下値を切り上げる流れを維持していますが、86円台乗せに再三失敗しており、下値リスクを残した状態です。今週は、上下の抵抗を抜けきれない状態が続いていましたが、週足の短期的なサポートラインの下値抵抗である84.40-50を7/1に値動きの中で下抜けて下げ足を速めており、下値リスクが点灯中です。このまま84.50超えで終えられないようなら来週以降一段の下落に繋がり易くなります。但し、この場合でも82円台、80円台に一段と強い下値抵抗が控えており、これらの抵抗は簡単には下抜けないでしょう。可能性が低いと見ますが78円を割り込んで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は84.40-50,85.40-50に、下値抵抗は83.00-10,82.00-10,80.00-10にあります。31週、62週移動平均線は80.92と79.60にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
6/30現在、31週、62週移動平均線は80.92と79.60にあり、中期トレンドをサポート中。
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