NZ/円、短・中期は“NZ強気”。84円割れで終えた場合は短期トレンドが変化。
今週はNZ独自の注目材料はなく、各国中央銀行の利上げ継続姿勢が強まる中で、米FRBの金融引き締め策が一段と強まるとの見方からドルが全面高となる一方で、景気後退リスクの高まりに、リスク回避の動きも見られ、円の買い戻しの動きも強まったことから、NZドルは対米ドルでじり安、対円でも86円台から反落しています。
チャートを見ると、日足は、1/28につけた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れを維持しています。また、5/12につけた79.46を基点とする短期的なサポートラインも守っていますが、84円台を維持出来ずに終えた場合は短期トレンドが変化して82円方向への一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は85.30-40,85.70-80,86.20-30に、下値抵抗は84.50-60,84.00-10,82.80-90にあります。21日移動平均線は84.82に、120日、200日線は81.51と80.42に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、84.00以下で終えた場合は短期トレンドが変化します。
一方週足を見ると下ヒゲが長く実体の小さい陰線引けとなり、前週とは逆に下値トライに失敗した形で越週しています。今週はこの反動で上値トライの動きが先行しましたが、上値を追い切れずに反落しています。現状は5月につけた79.46を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、84.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、84.00以下で越週した場合は、短期トレンドが変化して下値余地が拡がり易くなります。この場合でも82円台、80円台に中期的な下値抵抗が控えており、簡単には下抜けないでしょう。可能性が低いと見ますが78円を割り込んで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は85.40-50,86.50-60に、下値抵抗は84.50-60,84.00-10,82.00-10にあります。84.00以下で越週した場合は短期トレンドが変化、逆に85.80超えで越週すれば下値リスクが後退。86.50超えで越週すれば“強気”の流れに変化して一段の上層に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は80.66と79.48にあり、中期トレンドをサポート中です。
6/23現在、31週、62週移動平均線は80.66と79.48にあり、中期トレンドをサポート中。
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