豪ドル/円、短期は“ニュートラルから若干強気”中期は“強気”を維持。
6/16に発表された5月の豪失業率は、3.9%と前月比変わらず(市場予想:3.8%)でしたが、新規雇用は+6.06万人(市場予想:+2.50万人)と雇用市場が引き続きタイトな状態にあることを印象付けました。7月の利上げ観測と相まって豪ドルは対米ドル、対円で買いが優勢となりました。また、前日のFOMCでFRBがFFレートの誘導目標を075%引き上げ、1.50−1.75%とし、さらに継続的な利上げ姿勢を示したことから、米景気先行きに不透明感が広がり、ドル売りが優勢となったことから、対ドルで上昇、対円でも堅調推移を維持しています。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れに変わりありませんが、6/8に付けた96.88を直近高値として上値を切り下げており、調整的な下げ局面からは抜け出していない状態です。一方で、5/12につけた87.31を直近安値とする短期的なサポートラインの下値抵抗が92.40-50にあり、これには跳ね返されて反発に転じており、トレンド自体は崩れておらず、反転の可能性を残しています。94.60-70,95.00-10に日足の上値抵抗がありますが、95円台に乗せて終えれば“豪ドル強気”の流れに戻して、96円台への回帰の動きが強まり易くなります。逆に、92.50を割り込んで終えた場合は、下値余地がもう一段拡がり易くなります。日足の上値抵抗は94.30-40,94.60-70,95.10-20に、下値抵抗は93.00-10,92.60-70,92.00-10にあります。21日移動平均線は92.82に、120日、200日線は88.04と85.77に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足を見ると、上ヒゲがやや長く、実体の小さい陽線引けとなっています。上値トライに失敗した形で越週しており、今週はこの反動で下値トライの動きが先行しましたが、92円台の下値抵抗に跳ね返されて反発に転じています。また、5/12につけた87.31を基点とする短期的なサポートラインも下抜けておらず、短期トレンドの変化は認められません。週足ベースで見た上値抵抗は、94.90-00,96.00-10,96.50-60に、下値抵抗は92.50-60,92.00-10にあります。95.00超えで越週すれば一段の上昇へ、逆に92.50を割り込んで越週した場合は、90円方向への新たな下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は86.66と84.71に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
6/16現在、31週、62週移動平均線は86.66と84.71にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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