米5月鉱工業生産指数の予想
今日は5月鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。
今週は最大のイベントがFOMCでしたが、この間発表されたNY連銀製造業景況指数は▼1.2(予想3.0)、小売売上高▼0.3%(予想0.2%)住宅着工件数▼14.4%(予想▼1.6%)、住宅建設許可件数▼7.0%(予想▼2.4%)など軒並み数値が悪化し、遂にアトランタ連銀GDPナウの2Q・GDPが0.0%になりました。1Qが▼1.5%でしたので、2期連続マイナスの可能性も出てきました。この中でFRBの今後の利上げ姿勢は変わらず、一方でGDP見通しは2022年末+1.7%(3月時+2.8%)と下方修正されています。今後の指標結果次第では株式市場で出始めているリセッション懸念にどの様に対応していくのか注目されます。
さて、今回予想のIPはプラスで堅調ですが、伸び率は低下となっています。CUはほぼフル稼働と言われる80%に近いので、ここからの上昇はかなり厳しくなってきます。下図にある先行指標のNYが不冴えなので要注意です。NYは4月の数値が大反発(24.6)したので、次回の結果がこれ以下ならオレンジ色の線は下がります。いずれ青が高値を打つとオレンジ色に追随するので、米国経済にとっては、NYの早めの回復が期待されます。
(今回予想2022年6月17日9時00分現在)
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数
(青の矢印が今回の発表値予想)
前回4月はIP及びCU共に予想を上回りました。今回もプラス予想ですので、上昇基調は維持しています。上図の黒の横線は2018年時高値の104.2になっていますが、今年3月以降は黒を越えています。NYの頭打ちから約1年半以上のタイムラグでIPが下がり始めますので、来年前半には青が頭打ちになる可能性があります。その前にNYの回復が重要になってきそうです。
今日は23時に下記指標の発表が予定されており、予想は非常に悪くなっています。
(今回予想2022年6月17日9時00分現在)
ユーロドルは水曜日(小売売上高)に添付した日足チャートで、窓空けしていた1.0519を越えて終わりました。ユーロ安トレンド下の1.0170〜1.0720レンジで戻り高をトライできる余地が広がっています。まず目先の抵抗線としては1.0610〜20にあるポイントを越える必要があります。ここを日足で越えて終わるとある程度ユーロの底値が固くなってきます。上値は、1.0650〜60、1.0710〜20の順に抵抗線があります。
一方で、下値は1.0510、1.0470〜80、1.0440〜50にサポートあり、今週の寄り値が1.0491でしたので、今日はこの下限の上になるか下になるかを見たいと思います。
(2022年6月17日10:00 1ユーロ=1.0539ドル)
オーダー/ポジション状況
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