米5月小売売上高予想
(日本時間2022年6月15日21時半発表予定)
本日5月小売売上高が発表されます。その後FOMCの金融政策が公表されるので、この数値だけで相場が動く可能性はかなり低いですが、高インフレによる購買力低下の懸念もあるので、トレンドは見ておく必要がありそうです。
前回4月の全体は予想をやや上回り、除く自動車で下回わる結果となりました。自動車販売が牽引した形です。今回5月は全体では僅か0.1%の伸び、除く自動車ではやや拡大となっています。
(今回予想2022年6月15日9時00分現在)
下図(全体)を見ると、Covid-19前のトレンド(黒い線)よりは大きく越えています。まだまだ消費は堅調と言えそうです。
消費はGDPの約2/3を占める重要な項目です。昨年4Qからの小売の前期比伸び率を見ると、4Qは+2.3%、1Qは+3.4%、2Qは今回予想値を入れると+2.5%になり、やや前四半期より伸び率が下がります。もし1Qと同じ+3.4%の伸びで換算すると、次回6月は前月比+2.5%の非常に大きな数値となり、かなり達成困難になります。今回の結果が予想を下回るマイナスにでもなると、先行きのGDPには悪影響となります。
そのGDPですが、アトランタ連銀GDPナウは2Qで前期比年率+0.9%に留まり、前月の小売売上高時点の+1.8%から半減しています。この1ヶ月間の経済指標が不冴えであったことを示しています。しかも1Qはマイナスでしたので、2022年上半期はかなり悪くなり、株式市場で噂されているリセッション懸念を証明することになるか今後の経済指標が注目されます。
因みに、7月27日がFOMC、翌28日が第2四半期GDP速報値発表のスケジュールになっています。
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
下図はユーロドルの日足チャートです。今年2月10日高値からの抵抗線A(=1.0720)に沿って綺麗にユーロ安を形成しています。ここから平行に下したB(=1.0170)まで下値余地が広がっています。目先は5月13日底値のC(=1.0350)に向けた動きで、ここを切ればB方向トライに入れそうです。一方上値の戻りは窓空けのD(=1.0519)がポイントで、ここを日足で越えてくれれば再度Aまでの上値余地が広がってきます。
昨日のPPIで添付した月足チャートでも、下限のB付近は重要です。上値は1.0800、1.0850の2つの抵抗線が月足にあります。この場合には、日足でAを越えるので、月中で更に上値トライがあってもおかしくありません。まず今日の小売とFOMCでC〜D間を見ます。
(2022年6月15日13:30、1ユーロ=1.0430ドル)
オーダー/ポジション状況
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