オーストラリア 5月失業率の予想
16日朝10時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(6月15日12時00分現在)
(1)就業者数
前回4月は予想を下回る結果になりました。5月はやや伸びが大きくなります。下図をみると昨年9月(豪州のロックダウン解除以降)からは右肩上がりを続けており、赤のCovid-19前高値よりは越えています。しかしながら、Covid-19前の黒の上昇トレンドにはまだ達していません。6月初の中銀金融政策内でも「…労働市場もまた強い。雇用は著しく伸び、失業率は3.9%である。これは過去50年間で最も低い水準である。求人や求人広告は高水準にあり、失業率や不完全雇用の一層の下落が予想されている。」と述べられており、今後も回復傾向が続くと思われます。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は5月予想、黒は過去のトレンドライン)
(2)失業率
4月の結果が3.9%と、予想通りになりました。今回5月は0.1%改善する予想になっています。(1)内の中銀の内容では過去50年間で最も低い数値と述べているので、ここからの改善があったとしてもゆっくりとしたものになりそうです。下図をみても順調に改善傾向を辿っており、5月に公表された中銀見通しでは、2022年6月末に3.75%(下図の赤い線)、12月末も3.75%と同じですので、今回予想通りならほぼ達成になります。逆に4%を大きく越えるようだと次回以降の傾向を見る必要があります。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。今年4月高値からの抵抗線A(=0.7230)とそこから平行に下したB(=0.6700)とC(=0.6640)で豪ドル安トレンドを形成しています。現在は丁度5月12日底値のD(=0.6830)と顔を合わせる様に昨日は0.6850まで下落しました。2回目なので一度止まる可能性がありますが、もしそのまま下抜けるとBとC方向になります。上値は急激な抵抗線E(=0.7060)にあり、ここを越えて終わらないとAまでの戻りが厳しくなります。FOMC、NZ1QのGDP、そして豪州失業率のイベントが控えています。
(1豪ドル=0.6903米ドル、6月15日15時15分現在)
オーダー/ポジション状況
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