豪ドル/円、短・中期ともに“強気”。94円割れで終えれば短期トレンドに変化。
6/7、オーストラリア準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場予想であった0.25%を上回る0.5%引き上げ、0.85%としました。また、声明では「オーストラリアのインフレ率は大幅に上昇している」「RBAはインフレ率を目標に戻すため、必要なことは何でもやる」とインフレ圧力を抑えるため、利上げを継続する姿勢を示しました。一方、国内経済については健全な家計と企業のバランスシート、タイトな雇用市場、商品価格の上昇などが経済を支えており、景気拡大基調を保っているとしています。これを受けて豪ドルは対米ドル、対円で上昇しましたが、米FRBが引き締め気味の金融政策を維持し、利上げを継続するとの見方から、米10年債利回りが再び3%台に乗せ、為替市場ではこれを受けてドル全面高となり、豪ドルは対米ドルで反落、対円では小幅軟化しています。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れにあります。また、4/20につけた95.74を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインを、5/30の陽線が上抜けて新たな上昇トレンド入りしており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。但し、94.70以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、94円台を維持できずに終えた場合は、短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。この場合でも90円割れで終えない限り、調整下げの範囲内となります。日足の上値抵抗は95.90-00,96.50-60、96.80-90に、下値抵抗は95.00-10,94.60-70,94.00-10にあります。21日移動平均線は91.88に、120日、200日線は87.61と85.47に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は、高値圏で引ける陽線引けとなり、この足が4/20につけた95.74を基点として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインを上抜けて、一段の上昇の可能性が生じています。週は上値トライの動きが先行しましたが、FRBの利上げ継続観測を受けて96円台後半から押し戻される動きとなっています。週足ベースで見た上値抵抗は、96.00-10,96.50-60に、下値抵抗は95.00-10,94.60-70,94.00-10にあります。31週、62週移動平均線は86.38と84.57に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
6/9現在、31週、62週移動平均線は86.38と84.57にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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