ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値が8.11レベル、高値が8.42レベルとランド高水準の一週間
〇中国のロックダウンが6月から解除されることを期待しドルランドでランド買いの動き
〇ドル円が週初から株高のリスクオンで円売りとなった動きも寄与し金曜日に8.4円台乗せ
〇今週は7日の1〜3月期GDP、8日の5月企業信頼感など連日経済指標の発表あり
〇今週は8.20レベルをサポートに8.55レベルをレジスタンスと上昇ペースがやや鈍る一週間とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「サポートラインも重なる大台8.00レベルをサポートに、テクニカルなターゲットに近い8.25レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が8.11レベル、高値が8.42レベルと、予想よりもかなりランド高水準の一週間となりました。
先週のランドは、中国のロックダウンが6月から解除されることを期待したドルランドでのランド買いの動き、またドル円が週初から株高のリスクオンで円売りとなった動き、双方がランド円の上昇に寄与する流れで週を通してランド買いの動きが続き、3日金曜には4月20日以来の8.4円台乗せとなりました。
特段大きな材料があったわけでは無くどちらかというと外部要因による期待感からこれまでの上昇トレンドをやや加速させたといった印象です。今週は南ア関連の材料としては7日の1〜3月期GDP、8日の5月企業信頼感、9日の1〜3月期経常収支など連日経済指標の発表がありますが、ドルランドの流れを大きく変えるほどの数字は出にくいかと思います。先週は比較的強い数字が出ていたことを考えると、今週もネガティブなサプライズは無いかという印象です。
テクニカルには上昇ペースが速くなってきたので日足チャートから見て行きましょう。
4月高値と5月安値の61.8%戻しは達成し、現状は78.6%(61.8%の平方根)戻しの8.53が次のターゲットとなります。近いところで8.55、4月高値圏でもみあった8.60といった水準が見えてきますが、ドル円での円安ペースが今週も続くかどうかの方が要因としては大きいように思います。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
これまでの上昇チャンネルを上抜け、上側のラインをサポートとした動きになっています。上にある水平線は日足チャートで見た8.53となっていますが、すぐにでも到達しそうな距離ではあります。
ドル円の週報においてドル円の上値トライはあっても大きくは抜けにくいという見方を示しましたので、そこから考えると上値は8.55をターゲットと考えたいところです。一方で下値は上昇チャンネルの上側のラインとするとあまりに近いため、先週前半にややもみあった8.20レベルを考えます。
今週は8.20レベルをサポートに8.55レベルをレジスタンスとランド円でも上昇ペースがやや鈍る一週間を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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