NYダウアップデート
前回のNYダウのアップデートから1か月以上が経過しました。前回時点では米国の主要株価指数は争うように史上最高値を更新していましたが、現状は米国の利上げ思惑を懸念した調整の売りに高値(現物18668.44)から昨日安値(同17992.21)まで、700ドル近い下げとなっています。
NYダウの上値の重さは日経平均株価にも影響し、9月初めこそ円安も手伝って17000円の大台に乗せていたものの、じりじりと水準を下げ、株式市場からのリスクオフの動きが為替市場にも波及しそうな地合いとなってきています。今後のNYダウの展開次第では各市場へ与える影響も大きいため、現状でのNYダウ(現物)について日足チャートを使い、テクニカルな観点から今後の展開を考えておくことにします。
NYダウ日足
チャートを見るとわかる通り、7月にそれまでのレジスタンス(オレンジ点線)を上抜いてから最初の史上最高値へと上伸し、その後8月の再び最高値更新を見たものの9月の下げでトリプルトップ状のフォーメーション(水色点線)を形成していることがわかります。
このトリプルトップのネックライン(水色実線)の高さをネックラインから下げた水準を現在の下げトレンドのターゲットと考えると、17800ドル水準が視野に入ることとなり、また先ほどの抜けたレジスタンスを延ばすと現状は同水準に位置していることもわかります。
また、フィボナッチ・リトレイスメントから年初来安値(17063.08)と史上最高値の押しを計算すると、半値押しが17865.76、61.8%押しが17676.33とこれらの計算値からも、もう一段の下げを見た方が落ち着きどころとしては良い水準であることがわかります。
米国の利上げは9月に無くても年内のFOMC(12月が濃厚)で行われる可能性は高く、それを考えるとNYダウをはじめ米国株式市場は下値圧力がかかりやすい秋を迎えると見ておいた方が良さそうです。
オーダー/ポジション状況
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