ユーロドル、独CPI発表を前に堅調推移、株式市場のリスク選好回復も追い風
30日の東京市場でユーロドルはおおむね堅調推移。週明け1.0730台で取引が始まったユーロドルは、時間外の米株先物が堅調推移し、本邦、中国はじめアジア株の多くが日中上昇したことから徐々に値を上げる展開となりました。夕刻欧州勢参入後はさらにユーロ買いが強まり、先週金曜高値1.0765を上抜けて、一時1.0770の高値をつけ、東京時間17:30現在は1.0742レベルで取引されています。
テクニカルにはユーロドルは、調整を交えながらも5月中旬以降上値下値を切り上げる動きとなっています。目先のターゲットは4/21高値1.0936からの下落の76.4%戻し1.0798、サポートは本日基準線を上抜けつつある転換線が1.0615レベルです。
序盤の欧州主要株価指数は、中国でのコロナ感染対策規制の一部緩和の動きを好感し、堅調推移。
本日この後は21:00に独5月CPI速報値の発表が予定されていますが、米市場がメモリアルデーの祝日で休場のため、イベントは少なく、参加者も限られることから、比較的静かな相場展開が予想されます。
一方で、独CPIは前月7.4%よりやや上昇した前年比7.6%が市場の事前予想。強めの数字が出た場合、先週のPCEデフレータでインフレ上昇一服が期待されている米国とのベクトルの向きの差が、薄い市場でのユーロ買いにつながる可能性も否定できず、一応要注視です。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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