ドル円、約1週間ぶり高値圏へ上昇。中国上海市のロックダウン解除を好感
〇ドル円、株式市場の堅調に市場心理改善、米国時間にかけて127.82まで急伸
〇その後は米国市場休場で動意に乏しく、127.53前後で推移
〇ユーロドル、欧州株堅調、独5月CPIの上昇に米国時間に一時高値1.0787まで上昇
〇ドル円127.95付近の転換線や、128.00を突破できれば、地合いが一気に好転する可能性も
〇本日米指標、バイデン大統領とパウエルFRB議長の会談、月末フローに注意
〇本日の予想レンジ:127.00ー128.50
海外時間のレビュー
週明け30日(月)のドル円相場は堅調な値動き。アジア時間朝方にかけて、安値126.86まで下げ幅を広げるも、一巡後に下げ渋ると、@株式市場の堅調推移(日経平均株価や時間外のダウ平均株価の上昇)や、A中国上海市によるロックダウンの解除発表(中国上海市は2ヵ月間に亘って続けたロックダウンを6/1に解除)、B上記@Aを背景としたリスク選好ムード(市場心理改善→クロス円上昇→ドル円連れ高)が支援材料となり、米国時間にかけて、高値127.82まで急伸しました。もっとも、その後は米国市場休場(メモリアルデー)で市場参加者が激減する中、動意に乏しく、本稿執筆時点(日本時間5/31午前4時45分現在)では、127.53前後で推移しております。
週明け30日(月)のユーロドル相場は堅調な値動き。アジア時間朝方にかけて、安値1.0726まで下げ幅を広げるも、一巡後に下げ渋ると、@欧州株の堅調推移や、AレーンECB理事による「7月・9月の25bp利上げが基準ペース」とのタカ派的な発言、B欧州債利回り上昇に伴うユーロ買い圧力、Cユーロ圏5月経済信頼感指数(結果105.0、予想104.9)の良好な結果、Dドイツ5月消費者物価指数(結果7.9%、予想7.6%、前回7.4%)の予想を上回る結果が支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値1.0787まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5/31午前4時45分現在)では、1.0782前後で推移しております。
本日の見通し
ドル円は直近レンジを上抜けすると、約1週間ぶり高値となる127.82まで上昇しました。127.95付近に控える一目均衡表転換線や、心理的節目128.00を突破できれば、底固めが意識され(ここ数週間続いた円ショートの巻き戻しセッションが終了したとみなされ)、地合いが一気に好転する可能性もあるため、テクニカル的に見て、アップサイドリスクに注意を要するチャート形状となりつつあります。こうした中、本日は米国時間に発表される米3月住宅価格指数や、米3月S&Pケースシラー住宅価格指数、米5月シカゴ購買部協会景気指数、米5月カンファレンスボード消費者信頼感指数、米5月ダラス連銀製造業活動指数などの米経済指標に注目が集まります。
インフレ指標・景気関連指標が共に市場予想を上回る結果となる場合には、米長期金利上昇に伴うドル買いと、米主要株価指数上昇に伴うリスク選好の円売りが重なることから、ドル円には強い上昇圧力が加わるものと推察されます。また、本日はバイデン米大統領とパウエルFRB議長の会談も予定されているため、米国経済(特にインフレ状況)に対するヘッドラインリスクにも注意が必要となりそうです。尚、本日は月末となるため、日本時間の公表相場や、欧州時間のロンドンフィキシングに絡む特殊なフローにも警戒が必要でしょう(特に米国は連休明けとなるため、ボラティリティの急拡大に要注意)。
本日の予想レンジ:127.00ー128.50
注:ポイント要約は編集部
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2022.05.31
ドル円見通し 126円台からの持ち直し図る、原油高の影響にも注目(22/5/31)
30日夜には127.81円をつけて5月24日夜からの持ち合い中における高値であった5月26日高値127.58円を上抜いた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2022.05.30
NY休場もあり、基本はレンジ取引か(5/30夕)
週明け30日の東京市場はレンジ取引。NY休場も影響したのか、127円挟みの一進一退に終始している。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。