NZ/円、短期トレンドは“弱気”。中期は強気を維持。
5/20に発表されたNZ4月の貿易収支は、5億84百万NZドルの黒字(輸出:63億1千万NZドル、輸入:57億3千万NZドル)でしたが為替相場には影響しませんでした。今週はNZ独自の注目材料に乏しい中、ウクライナ情勢や世界経済先行きへの懸念や株式市場の混乱を受けてリスクオフの動きが継続し、NZドルは週初は反発に転じたものの、上値を追い切れずに反落しています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを週初に下抜ける場面もありましたが、週末には再び抜き返して81円台を保っています。この日足の下値抵抗が81.00-10にありますが、割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値余地が拡がり易くなります。また、4/20に付けた87.34を直近高値として上値も切り下げており、83.50超えで終えるまでは下値リスクにより警戒が必要です。日足の上値抵抗は81.50-60,82.00-10,82.30-40に、下値抵抗は81.00-10,80.50-60,79.90-00にあります。全て下抜けて終えた場合は下値余地がさらに拡がり易くなります。21日移動平均線は83.12にあり、これを大きく下抜けて短期トレンドは弱い状態ですが、120日、200日線は、80.09と79.52に位置しており、下値抵抗をとして働いています。
一方直近の週足は高値圏から値幅の大きい陰線が出ており、下値リスクが高いものです。現状は80円台の下値抵抗を守っていますが、4/20に付けた87.34を基点として上値を急角度で切り下げる流れにあり、下値リスクにより警戒が必要です。今週は小反発に転じていますが、強い上昇エネルギーも感じられないので、反発余地が限られる展開が予想されます。1月に付けた75.24を基点とするサポートラインの下値抵抗は80.00-10にありますが、これを割り込んで越週した場合は、短期トレンドが変化して78円方向への一段の下落リスクが生じます。但し77.70〜78.00ゾーンには中期的な下値抵抗が控えており、これを下抜けて越週しない限り、中期トレンドは変化しません。週足ベースで見た上値抵抗は81.90-00,82.40-50,83.00-10に、下値抵抗は、80.50-60,80.00-10,77.70-80にあります。31週、62週移動平均線は80.01と78.89にあり、中期トレンドをサポート中です。
5/19現在、31週、62週移動平均線は80.01と78.89にあり、中期トレンドをサポート中。
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